レクター博士の恋人
あー…お腹すいたなあ…学校ってなんで一番お腹すいてる時間に終るんだろう…?学校で夕飯用意してくれればいいのにぃ!!絶対に帰り道買い食いとかしちゃうじゃんッ!!太っちゃうじゃんッ!!学校のばかぁ!!…お腹すいたなあ…

「おう!みょうじッ!!一緒に帰ろうぜ!」
「安田くんだッ!!帰る帰るッ!!」

手を振ってこっちに走ってくる安田くん。わあ、かっこいいなあ…なんか立ってるだけで絵になるんだよね安田くんって!!うーん、まぁ…藤くんは寝てるだけでも絵になっちゃうけどね…私は安田くんのほうが好きだよ!!大好きだッ!!だから一緒に帰るッ!!

「公園よってく?」
「ん?んー…うん!よってく!!」

私と安田くんは一緒に帰るときはよく近所の公園による。ブランコで靴飛ばししたり鬼ごっこしたり缶蹴りしたりしてめいっぱい遊ぶ日もあるし、じっとベンチに座っておしゃべりしてる事もある。1回だけ公園の木の陰に隠れてちゅうしたことあるけど、ちっちゃい子が見てて「らぶらぶー!!」って叫んで走っていってその子のお母さんがぺこぺこ謝りに来たって言うちょっと中学生にはあるまじき事件があってからは公園ではちゅう禁止ってお約束をした。だから今日も鬼ごっこかなあ?お腹すいてるからそれはやなんだけどなあ…でも安田くんと一緒にいれるの嬉しいからなあ…って思ってたら安田くんはよっこいっしょーってポケットに両手とも入れたままぽすんってベンチに座った。あ、今日はじっとしてる方?じゃあしりとりでもしようか?私も隣にすわって安田くんのほうを見たら安田くんはケータイを取り出して私に色んな写メを見せてくれた。

「これ誰の足?」
「ん?これ美作!すげぇかっこつけたポーズすッから足しか撮ってやんなかった!ぎゃはは!!」
「えー!かわいそうッ!!でもこれどんなポーズだったのかすごく気になるよ?へへへ」
「えー?!なにみょうじその笑い方ッ?!おかしくねぇ?!照れ笑いみてぇだった!」
「へへへッ!!えーこれ?!マジでか安田くん?!私ずっとこの笑い方だよ?!」
「それおかしいッ!!でもすげぇ笑えるッ!!ぎゃははッ」
「安田くんも変だようッ!!ぎゃははって笑ってる!!」
「ぎゃはは!!なにそれ?!俺の真似?!似てねぇー!!」
「えー?!そんな事ないよ!!すげぇ似てたよッ!!」

ケータイいじくってる安田くんの横で一生懸命笑い方の練習する。へへへって変なのかな?でも安田くんのぎゃははも変だよね!なんか意地悪なおばあちゃんの笑い方みたい。へへへ、うふッ?でへへ?うわ、今のは無いわ…

「えー、カニバはねぇよ…」
「かにば?かーにばる?」

ケータイの画面をニヤニヤしながら見てた安田くんがぼそっとつぶやいた。ん?かにばってなんだ?かーにばるの略?そうやって安田くんに聞いたらまたぎゃははって笑われた。

「ちげぇよ!ってかカーニバルって!!」
「かにば?ってなに?」
「カニバリズムだよカニバリズム!」
「カーニバルリズム?」
「おまッ!!カーニバルから離れろってッ!!」
「えー?!じゃあ本当はなんていうの?というかかにばって何?」

かにばってのはなーあのーうーんそうだなあって安田くんがうむうむ考え出した。なんだろう?かにばって…あ…かに場?カニとる所?あーかにクリームコロッケ食べたいなあ…ううむ…お腹すいたなあ…ああ、でも安田くんかっこいいなあ…腕組んで一生懸命私にかにばの説明するために考え込んでる安田くんの横顔はもうほとんど沈んじゃった夕日の忘れ物みたいなあかりにてらされてて本当にかっこいい…安田くんの耳って好きだなあ…大きくて形が良くて、白くて…ギョーザみたい…ああ白いから水ギョーザかな?あああお腹すいたなあ…水ギョーザあ…食べたいなあ…安田くん…かっこいいなあ…

「はむっ」
「ううぇええ?!なに?!なめくじ?!」
「ぶぇ…なんの味もしない…」
「みょうじ…お前まじ?俺の耳食おうとしたの?」
「…水ギョーザみたいだなあって思って…」
「ぎゃはは!!それは無ぇだろ?!俺の耳水ギョーザとかッ!!人間じゃねぇじゃん!!」
「んー、お腹すいたもん…」
「あ!カニバってこれだよ!人間が人間食うってやつ!!映画でもあったじゃん?」
「ええ?!人って食べれるの?!じゃあ、安田くんちょっとちょうだい?」
「え?!なにそれ?!ちょ、それは…なんかえろいからアウトだぜみょうじ…!!俺はむしろみょうじを頂きたいです」
「お腹すいてるのは私なんだよう!!やすだくんッ!!てか、ケータイでなんでかにばが出てきたの?クックパッドしてたの?」
「あーいや!!ほら適当に(エロサイト)見てたら出てきただけ!!腹減ったならさもう帰ろうぜ?!」
「うん!!そうしよう!!もう私歩けなくなりそうだよ・・・」
「そこまで?!じゃあもっと早く言えよ」
「ん…だって、安田くんと一緒にいたかったんだもん」

(アウトォォォォオオオオオオ!!!!!!)

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