ちょうちょむすび
今日はなんでか知らねぇけどみょうじと放課後残って社会科の資料室の整理を頼まれた。うわ、めんどくさって思ったけど俺とみょうじ社会科の係りだし、まぁみょうじだったらいっか!ていうか無条件でみょうじと密室で長時間作業できるなんてなんだそれなんかのご褒美か?!って感じだよな!!ってことで資料室の鍵とりに行ってみょうじ呼んであんま生徒が使わない棟の4階の奥にあるほこりっぽくてせまくって窓ガラスもちょっとくすんでて、それでも真っ赤な夕日が目に痛いくらい差し込んでくる本日の愛の巣。資料室へと向かった。

両手が塞がってる女のコの為に片方解れたヒモパンのヒモを安田君がなおしてくれるお話

「なぁみょうじー」
「やすだくん!!それ!その本踏まないで!!」
「え?!あ、どれ?!これ?!」

もう!!資料だめにしたら罰金だよ?!ってぷんぷん怒ってるみょうじ…えー。お前、彼氏と放課後こんなやり放題いや、いちゃいちゃし放題のロケーションなのに、なにちゃんと一生懸命資料の整理がんばっちゃってんの?!ばかッ!!ばかかわいい!!そんなばか可愛い(2回目)真面目なばか可愛い(3回目)俺の彼女のばか可愛い(4回目)みょうじはぷんぷん怒って俺の足元に落ちてた古ぼけた本(てか床に置いとくほうが悪い)を屈んで拾い上げて、ぽんぽんってほこりを払って大事そうに胸に抱えて俺から見えないほうの棚に戻しにいく。あーあ…そういえばみょうじ、再放送のドラマ毎日欠かさず見てるって言ってたからなあ、それみたいからさっさと終わらせて帰りたいんだろうな…なんだよ!!彼氏より再放送のドラマって…!!てか再放送かよ!!ならいいじゃん!!構え!!俺に構えッ!!って思ったけどみょうじ本棚はさんだ向こうッ側から戻ってこねぇし…もう俺拗ねちゃうからなッ?!俺、拗ねるとあれだからな?!すげぇ冷たい男になるからな?!しらねぇよ?!ここにおいてある『徳川家系図・全集』呼んで全部覚えて、「あ、みょうじ?ごめん、俺いま徳川さんに夢中だからちょっと声かけないでくんない?」みたいな!!冷たくて冷酷で、冷たくてつれない男になっちゃうんだからなッ?!しらねぇよ?!マジで…!!ってか、さっきから色んな資料集みたいなのぺらぺら見てるんだけど、社会の資料集って何でたまにえろい絵載ってんの?ちょっと、どきっとしちゃうじゃん…うん、まぁみょうじの方が断然可愛いんだけどね。あーひま。資料室の整理なんて断ってみょうじと普通に帰ればよかった…そしたらちゅうくらいは出来たかも知んねぇし…あーあ…なんかどんどんテンション下がってきた…。まっかっかな夕日をぼーっと見てるとだんだん夕日の熱が顔にうつってじんじんしてきた…。なんか、トマトみてぇ…

「や…やすだく…」
「ん?」

本棚の向こうからみょうじが呼んだ…?呼んだよな?なんかすげぇ声小さい…。なになに?やっぱり俺が構ってくれないから寂しくなっちゃった?かっわいいなあ!!みょうじ!!でものりのりで行くとあれじゃん?なんかこうもっとみょうじから俺を求めてくるようにさ、ちょっとつれない感じで?みょうじが「やすだくんがほしいのッ!!」って言ってくるまで俺じっとしてようかな?だって、俺だって寂しい思いしたんだからさッ!!そんくらいしてもいいだろ?!わざとみょうじの方に行かずに俺はその場で声を掛けた。

「なんだよ?虫でもでた?」
「ううん…ちがくて…ひぅッ!!」

ガタガタッ!!え?!なんか大丈夫なのかみょうじ?!がたがたっていったぞ?!なんか倒れた?!結局冷たい男演じきれずに俺は急いでみょうじに駆け寄った。みょうじは中くらいの脚立に乗って短い腕を一生懸命伸ばして、棚の上から落ちて来そうになってるべっこべこでほこりっぽい、落としたら確実にめんどうかつ、痛い目に会いそうなダンボールをぎりぎりで支えてた。ああ、これが落ちてきそうなのか…俺は脚立に乗ったみょうじのすぐ横に立ってダンボール支えるの代わってやろうと思ったけど、結構棚が…高ぇ…俺が腕伸ばしてもぎりぎり届かねぇ…

「みょうじ、脚立降りてよ」
「…ぅ、…ふっ…うん」

みょうじの顔を見上げてみると(みょうじの顔を見上げるなんて事が実際に起きるなんて…俺、みょうじが騎乗位でえっちしてくれる想像でしかみょうじの顔見上げた事なかったからな…)真っ赤になってうっすら汗までかいてる…なんだ?そんなに重いのか?このダンボール…。ていうか、脚立に乗ったみょうじの横に立つと、腰…っていうか、尻っていうか…なんか絶妙になだらかなカーブを描いた流線型が…!!このまま抱きしめて押し倒してぇ…!!はあああ!!なんかむらむらしてきたぁああ…!!

「っ…ふぅっ、くッ…うっ」
「みょうじが脚立降りてくんなきゃ俺も届かねぇって」
「む、りぃ…うごけ、なッ…」

ぽろぽろってみょうじが涙流し始めた…?!えー?!なになに?!なんで泣くの?!そんなに脚立大好きなの?!ばかと煙は高いところが好きだから?!

「なんで降りれねぇの?降りねぇとダンボール…」
「…ぱ、ぱんつ…」

は?

「ぱんつ…ほどっ…ほどけちゃった…」

…?ちょっとまて。ぱんつ。うん、分かるよぱんつだろ?ぱんてぃー、下着、おぱんちゅだろ。わかるわかる大丈夫それは理解できる。…え?ほどけた?ってなに?ほどける?は?ぱんつほどけるって何?どういうこと?なにそれ、俺そんな例文きいたことねぇし…え?あ…は?ぱんつがほどけるって…俺そんなのえろ雑誌でしか見たことねぇけど…あれって現実に、普通に日常生活の中で起きるような事なの?撮影用の小細工じゃねぇの?…え?ぱんつほどけたの?みょうじが?俺の横で?この至近距離で?…は?

「ちょ…へんな冗談よせって…ははは」

は?…ちょっ!!みょうじ!!スカートから…!!スカートからなんかひもがちらちら見え隠れしてる…!!え?!マジで?!マジで?!!!!!みょうじ…みょうじが、ひ…ひひひひもぱっ…だ、だめだ!!脳内でみょうじ+ひもぱんが爆発しそうだ…!!みょうじが…ひもぱん…みょうじ…が…ひもぱ…

「や、やすだくん…一生のお願い…していい?」
「あ、ちょっと待って。俺の一生のお願いの方先にきいて…!!」
「やすだくんこの間後ろ向きでえっちしたの一生のお願いだったじゃん…!!」
「いやいや!!俺毎日新しい俺に生まれ変わってるから…!!」
「そ、そんなのずるッ…!!ぅッ」

顔真っ赤にしてるみょうじかわいい…!!いやいや…いかん!!これ以上みょうじの事無視してると嫌われちゃうな!!一生のお願い聞いてやろうじゃないか…!!なに?今ここで俺がズボン脱いでそれ貸してくれとか?!だったら俺すげぇよ?!ルパン脱ぎ修得してるからなっ!!すげぇよマジで!!練習し始めて3ヶ月くらいで修得できたかな?マジで青痣とか絶えなかったからな!!まず、こう…両手を体の前であわせてだな

「…ぱんつのひも、むすんで…!!」

おれ、もう…逆にルパン脱ぎしたいくらいなんだけど…いいですか?みょうじさん?…いや、だめだよね…みょうじの一生のお願いはほどけちゃったひもぱんのひもを俺に結んで欲しいんだもんね。でもさ、それって…あの、いいの?俺…大丈夫?これってあの、芸人が押すなよ?!押すなよ?!…って早く押せよッ!!みたいな感じで行くのか?!俺はこのままみょうじ押し倒していいのか?!どうなんだ?!え?!…あ、はい…だめですよね。みょうじ本格的に泣き出しちゃいましたね。ごめん…ごめんねおなまえちゃん。

「じゃ…じゃあ…失礼、します」
「…ぅう…よけいなとこさわらないでね…あと、できれば見ずにやってください」

そりゃ無茶ってもんですよ…。俺はちょっと失礼してみょうじのスカートの中に手を忍ばせた。なんか、みょうじ公認でやってんだからこっそりやることないんだけどさ…ちょっと…堂々とやる勇気はない…。なんか耳までどくんどくんしてくるくらい…緊張してきた…えろい意味とかもあわせて…みょうじのひもぱんとか、真面目に、ここ学校なのに…2人っきりで両手ふさがって、動けないみょうじのスカートん中に…あー…!!しかたない!!しかたねぇよな!!ちょっと…ズボンのチャックおろしといていい?…あの、やらしい意味じゃなくてさ…あの…きついんだよね…うん、まぁやらしい意味なんだけどさ…ごめん…。みょうじに言われたから、あんま見ないように…とりあえず手探りでほどけたひものもとを手繰る。するって手を滑らしたら、なんかくしゅっていうかしゅりっていうか…あの…えっと、わざとじゃないんです…だってひも…みつかんない…

「ひぅっ…!!」
「あッ!!ご、ごめッ!!」
「…つぎ、関係ないとこ触ったら…たたくからね…!」

いっそ叩かれてぇよ…。ちょっとしたToらぶるでみょうじの…なに?…その…しげみ?とか言っとけば通じる?あの、みょうじがびくっとして「ひぅっ…!!」って高い声出しちゃうようなところ触っちゃってもう気が気じゃないです俺…。

結局そのあと何回かみょうじに「ふぁッ!!」とか「っく」とか「やッ!!」とか言わせてやっとひも見つけて…あの、俺ちょうちょむすび?出来ないからぐいぐいひも引っ張ってほどけないようにこま結びしてやったらみょうじが一番びくってして、どうした?って聞いたら恥ずかしそうに

「はんぶん…でてる」

とか、お前おれをころす気かって爆弾発言するから…結びなおしてやろうと思ったらみょうじがもういいからダンボール代わってって…あぁ。そうだったよな、それメインだったっけ…はぁ…なんかみょうじのひもぱんの所為で心も体もつかれきった…。みょうじは片手でぎりぎりダンボールを押さえながら脚立から足を下ろす…いま、はんぶんでてるんだよな…いや、なにがとは言わないけどさ…うん…てか中学生がひもぱんなんて穿くなよ…心臓に悪ぃよ…ほんとみょうじばか可愛い(5回目)…

「よっと、みょうじゆっくり降りろよ。はんぶんでてんだから」
「うっ!!うるさい!!やすだくんのばか!!えろ!!変態!!」

俺も片足脚立に乗ってみょうじに代わってダンボールを支える。ああ…これでやっと…落ち着ける…ってか外もう、夕日おちちゃってるよ…そのうち先生見回り来ちゃうだろうな…なんか期待しすぎた…っていうか、期待の斜め上をみょうじにもっていかれた…
「よいしょ…ッ!!なっやすだくッ…!!」
「んあ?」

脚立降りるみょうじと脚立登る俺…なんつぅか…ズボン開放してる(ぱんつは穿いてるよ?!)俺の…その…あの、なに?ね!…がみょうじの眼前にきてたらしくて、驚いたみょうじ(ちょっと、その反応は失礼だろ?みょうじこれ大好きじゃん)はバランス崩して脚立から落っこちてでーんとしりもちをついた。あ…はんぶん…でてる…。もちろん脚立は揺れるし、俺もみょうじの上に落っこちた…。なにこれ?!おいしい…!!仰向けになってるみょうじに覆いかぶさるみたいに落っこちたからおでこ床にぶつけてむちゃくちゃ痛ぇけど…!!なにこれ?!これだよ!!俺の待ってた分かりやすくおいしい感じ…!!ひもぱんとかマニアックすぎるんだよ!!これ、だって…みょうじ、はんぶん…はぁはぁ…!!もう、先生来たって関係ねぇ…!!ていうか先生、これ逆にしくんだんじゃねぇの?!みょうじ!みょうじ!!みょうじ…!!ごめんなさい俺もう我慢できませんッ!!

「や、やすだくッ!!」「みょうじッ!!」

がたがた、どっしゃー!!

「だ、だいじょうぶ?!やすだくん!!」
「…だ、だいじょう…ぶ…」

伝統ある歴史の資料に俺の雑念、愚かなる性欲は抑止されることになりました…。なんかでっかい資料集が開いて傘みたいに俺の頭に乗っかってておかしかったのかみょうじがくすくす笑った…いやいや、俺めちゃめちゃ痛かったんだからね?おまえ、歴史の資料集のかどがケツに当たったことある?こんどやってやる…笑い事じゃねぇ…みょうじはくすくす笑うのやめたと思ったらにゅうっと頭を持ち上げて俺にちゅってキスしてきた…なにみょうじ…ほんとにばか…ばか可愛い(6回目)

「先生が来ちゃう前に片付けちゃわないと」

そういって立ち上がってダンボールに資料を片付け始めるみょうじ。…うーん…その切り替えの早さが納得いかねぇけど…ちゅうできた(てかしてもらった)し、みょうじ可愛いから、いいか…。てか、今まだ、はんぶんでてるんだよね?あんまスカートちらつかせないでね?

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