夕暮れファイター
ぴかちゅー、かいりゅー、やどらん、ぴじょん、こだっく、こらった、ずばっと、ぎゃろっぷ…さんだーす、めのくらげ!!ぱうわうぱうわうぱうわうぱうわう、ふしぎだねッ!!は?!俺いますげぇぱうわう多くなかったかッ?!おおおおおおかしいだろ?!まあいい!!もう1回はじめから歌いなおしだ…!!ぴ

「ん…ぅぅ」

っかぴかぴっかっちゅー!!んだッ!!んだよ?!ちくしょう!!なんで耳元でそんな…!!そんななまめかしい…!!へんなこえ出すんじゃねぇよ!!マジで!!しにてぇのかこらあ!!ちっく…ちっくしょう!!気を紛らわすためのぽけもんのかぞえるうたも満足に歌えねぇ…!!マジ、これ無理!!もう俺だめ…!!俺はみょうじのふ、ふとももをぎゅっとわきに抱えなおしてよいっしょーとみょうじを持ち上げて担ぎなおした。背中にぴったりフィット。うん…胸がね。みょうじのふたつのおっぱいが俺の背中にべったりと引っ付いてます、っていうかくっついてます?!あったかいです。めちゃめちゃ。ていうか気持ちいです、気ぃ抜くと体がへにゃあって崩れるんじゃないかってくらい気持ちい。っていうか…うん、まぁ…なんだ。あれだ…たちそう…

安田君が眠っている女のコをおんぶでお家まで送り届ける間にスッゴい葛藤するお話。

「あ、安田くん!」

ハデス先生のこの一声の所為で俺はただいま絶賛禁欲密着送迎中。ないないないこれはないつらい男として辛い。体も辛い、そろそろ心が折れそうで辛い…!!

「ん?なんすか先生」

下駄箱で靴出そうとしてたらハデス先生が俺を呼び止めた。ん?なんだ?ハデス先生が俺に用事なんてめずらしい…。ぼうっと先生の顔を見てると、恐いながらも穏やかに笑ってちょっと頼みたいことがあるんだけどいいかな?って言った。え、俺今から帰るとこなんだけど…

「みょうじさんが保健室に居るんだけど、迎えに行ってあげてくれないかな?」
「え?!いいんすか?!みょうじが保健室で、俺が保健室?!」
「あ…やっぱり鏑木さんに頼もうかな…」
「うそうそうそ!!冗談ですよ先生ッ!!俺行きますから」
「…」
「なんですかその疑いのまなざし…俺みょうじの彼氏ですからね?」
「…それ聞いて心配になってきた…」
「失礼なッ!!」

なんだよみょうじなんで保健室?珍しくね?アイツあんま体調悪くなんねーじゃん。怪我?だったら、こう…なんつうの?!膝の怪我したとこをさ、こう…俺がべろーんって舐めてやってさ、あッ…ちょ、安田くッ…んぁ…!!見たいな?!どうなの?!どうなの?!!消毒だから我慢しろよ…。でも、はずかしいようやすだくん…。なんだよ別に恥ずかしがる事ねぇだろ?俺達もっとすげぇことしてんじゃん…。やだぁ、そんな事言わないで…。みょうじ…。やすだくん…。ってー?!保健室だし?!ベッドあるし?!だめ、先生が来ちゃう…みたいな?!なんだそれ?!えー?!ってテンションあがってきたところで保健室到着。がらがらってドアを開けるとそこには誰もいなくてあれ?って思って部屋に入って行ってまさかと思ってベッドを仕切ってるカーテンをしゃっと開けてみた。どんぴしゃ。マジで?いいの?

「みょうじ?」
「すぅすぅ」
「みょうじさーん」
「むにゃむにゃ」
「みょうじおなまえどのッ!!」
「…」
「…おそっていいっすか?」
「だめに決まってるでしょ」

真っ白なベッドですぅすぅ丸くなって寝てるみょうじ…っかっわ!!かっわいい!!なにこいつ?!なにこれ?!据え膳?!おいおいおいおい!!これはいただくしかねぇだろう?!って思ってゆっくりみょうじの顔に近づいてってキスしてやろうとしたらいいところ先生に邪魔された。あーあ…。

「みょうじさん、全然起きてくれないから困ってるんだよ。で、安田くんに送ってってもらおうと思ったんだけどね?やっぱり僕が送ってった方がいいみたいだね…」
「いやいやいや!!先生の方が危ないでしょ?!どう見たって先生女の人に飢えてる感じするし!!先生にみょうじは任せられないっす、俺、彼氏として!!」
「何気に失礼な事言ってるよね…」
「いや、ほんとマジで!ちゃんと俺が責任持って送ってくんで、先生だけには今のみょうじに触れて欲しくないです!!」
「うーん、なんかだいぶ複雑だけど気をつけて送ってってあげてね?はいこれ、みょうじさんの荷物」
「ラジャー!!」

って意気込んだのいいけど、こいつみょうじマジで起きねぇ…施錠時間もすぐだから仕方なくみょうじのかばんと俺のかばんを首から前っかわにぶら下げてみょうじをおぶって帰ることにした…けど。これ、本当に失敗した。…すっげぇ、すんげぇむらむらする。なんかおっぱいはもちろん二の腕とか太ももとかあの…ちょっと…なに?…言っちゃいけないとこ…すげぇやらかくてあったかいのがパンツ越しに腰あたりに密着してる…。なんだこれ?新しい拷問か?俺いまみょうじのためにがんばってやってんだよな?なんで俺こんなに辛いの?いや、感覚的にはね、もう…最高。めちゃめちゃ気持ちい。でもだめじゃん。だっていますぐここでみょうじにえっちなことしていいわけじゃないし、みょうじとえっちしていいわけじゃない。うわああああ!!なんだそれ?!むりだッ!!もうやだおれつらい!!泣きたい!!てか涙滲んでくるッ!!だってさ!だってさ!!みょうじたまに太もも俺の腰の横んとこにしゅりしゅりしたり頭動かして俺の首に鼻こすこすしてきたり急に鼻にかかった「ん、ふぅ」みたいなえろいこえ出すし…!!ちくしょう?!ここでおそってやろうかおまええ!!実際おれらえろい事してる関係だから余計…これ、辛い…。体とか触った感じとか、どんな風に反応するかとかどんくらい気持ちいかとか…!!分かってるからこそ何もしちゃいけない今がつらい…!!あれだよ、服屋行って服見ちゃうと家帰ってからあー、あの服よかったなあ!!買いたいなー!!欲しかったなー!!って欲求高まんじゃん?で、なんかチラシとかで似たようなの見るとあー!!そういやあの服欲しかったんだよなー!!みたいなさ!!わかんねぇ!!俺も何言いたいかわかんねぇけどさ!!とにかくみょうじのおっぱいが気持ちいです!!背中じゃなくて手で触りたいです!!でもだめだ!!こんな公道で…!!寝てるみょうじにそんな事…!!は・ん・ざ・い・だ!!ふぅ…落ち着け俺。そうだ、平常心平常心。頼むからちんこかたくなるな…!!ようし、ふぅ…ほかの事考えようぜ。さっきは気を紛らわすために懐かしいぽけもんのいえるかな?みたいなの数えてたけど…あれはだめだ…ぜんぜん覚えてねぇもん…。ふぅ…うん…ふぅ…。ふぅとももがすっげぇやらかくて気持ちいんだよな…。みょうじ。真っ白でふにふにしててさ…噛むとめちゃめちゃ気分いいんだよ。俺こんなに我慢してんだぜ?もうそろそろちょっとくらい…いいよな?ちょっと、ちょっとだけ…触っても…誰もおこらねぇよな?…あ、だってさ!おんぶしてんだぜ?!担ぎなおす時にちょっとお尻触っちゃってもそれは事故だろう?!そうだよ!!そうだよな!!誰も予想しえなかった事故!!Toらぶるだよな!!…ちょ…ちょっとだけ…するっとみょうじのスカート(短いッ!!)の中に手を滑らせる。あ…あったけぇ…あとちょっと湿気ってる…?あ、えろい意味じゃなくてね?

「…すけべ」
「みょうじッ?!おおおおおまえ!!起きてたのか?!」
「今ね。安田くんはぁはぁうるさいんだもん」
「えええええええ?!き、気付かなかった…!!」

みょうじのお尻に触る前に、耳元ですけべって言われた…!!…ちょ、おま…それは反則だろう…。てか起きたんなら降りろッ!!そして自分で荷物を持てッ!!あとこのあとちょっと俺と遊んで(えろいことして)くださいみょうじさん。お願いします。

「降りる」
「ん」

みょうじを降ろすと、みょうじはスカートを直してずり上がってたシャツを直して、最後に信じられないくらい長い靴下をきれいにあげなおした。…コイツが俺の背中に…もうだめ、たつ…。だって仕方ないだろう…俺、男の子なんだもん…。

「ありがとね、かばんちょうだい?」
「あ…ごめん無理」
「は?なんで…」
「は、ははは」
「…安田くんのすけべ」

そういいながら俺の腕引っ張って俺ん家に向かって早歩きになってるみょうじもさ…なんだかんだいってスケベだよな…。俺達いいカップルじゃん。

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