不安定シーソー
「一緒に帰ろ」

教室で寝てたらいつの間にか夕方になってて施錠に来たみのりちゃんに起こされて怒られて帰るよう言われた。下駄箱までふらふら歩いて校舎から出たら、グランドとテラスの間でしゃがみこんでたみょうじがすくっと立ち上がって俺を見た。え…一緒に帰ろって…俺とみょうじが?

よくわかんないままみょうじと一緒に帰り道を歩いてるとみょうじが俺の横でうつむいたまま口をひらいた。

「藤くんと別れた」
「へ?」

寝起きでぼうっとしてた頭に冷水をぶっかけられたような衝撃。え…別れたってこの間付き合い始めたばっかじゃんこいつら…みょうじが俺と一緒に帰るって言うのがおかしいんだよだいたい。横を見ると黒くて長い綺麗に伏せられたまつげ、禁止されてるのに懲りずに塗ってくる薄紅色のリップ、丸いあご、短いスカート、長い靴下。

「話…聞いてくれる?」
「…うん」

みょうじ…えろい…

オレンジ色の空がゆっくりと藍色にのまれる中。俺とみょうじは近くの公園に寄った。ベンチの板が乾いてべらべらに逆剥けてたから仕方なくシーソーに座った。みょうじがよいしょっとシーソーにまたがると短いスカートがひらっと揺れて真っ白な太ももが見えた。パンツ見えそうだ。

「藤くんに嫌われちゃった」
「なんで」
「キスして押し倒したらほっぺはたかれて突き飛ばされた。それからは口もきいてくんない。メールで『別れる』ってきたの」
「ははッ普通それって男女逆じゃねぇの?」

笑ったらみょうじににらまれた。パンツ見えそうだから全然威圧感がない。

「男の子ってさ、女の子がえっちな事に興味無いと思ってんでしょ?」
「は…?」

みょうじが急にシーソーから飛び降りるから平行になってたシーソーがばこんッッと傾いて思いきり尻を打った。いってぇ!!って尻をさすってる間にみょうじが俺の真向かいに来てシーソーの座るところじゃないただの板のところにまたがって俺を睨んでた。真っ白な内太ももとスカートの影になったパンツが見える…

「な、なんだよ?」
「安田くんはすけべだよね?」
「はッ?!」
「私もだよ」

そういうとみょうじは体を屈めて俺のズボンのチャックを下げてトランクスの上から俺のにキスした。なにかんがえてんだこいつ…?!

「おっおい!!やめろよ!!」
「…本当は嫌じゃないくせに…」

そのままトランクスも脱がされてみょうじはフェラを続けた。こんな…公園で…?!

「藤くんならきっと殴ったよ」
「んな事…」

じゅぶじゅぶみょうじのよだれと俺から出てる液が嫌な音をたてる。垂れたのが俺の毛を濡らしててらてら鈍く光った。こんな可愛い女子にフェラされるなら実際外だろうが最近失恋したばっかのやつだろうが音がしようがどうだっていい。すごい気持ちいい…腰がむずむずして落ち着かない。ぞわっと変な寒気がするのに体は馬鹿みたいに熱くなる。みょうじは尻を突き上げる様な格好で一生懸命に俺にフェラしてる。みょうじもパンツ濡れてたりするのかな…

「ねぇ、飲んで欲しい?」
「へ…?!」

そう聞かれた瞬間にみょうじがじゅるじゅるってすごい音をたててすするから結果そういう事になってしまった。なんだ…こいつ…

「私…安田くんの事好きになればよかったな」

そう言ってみょうじは挨拶も無しに走って帰ってった。出しっぱなしで呆然としてる俺は虚しさとか寂しさとか流された感みたいなからっぽなものでいっぱいになった。俺は結構みょうじの事好きだったよ。ズボンをはきながら藤に電話してみる。

「みょうじとやり直せば?」

俺はそっちの方がいいと思うよ。



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