番外編

2013.10.02.Wednesday


ムヘールは番外編のクリスマスの夜まで、漢! と言う言葉がぴったりのガチムチ硬派男でした。ただ、獲物には容赦無いので、極悪非道とも取れる。
ササ出身で、ササ以外の民族を嫌っているムヘールにとっては、外の人達は皆敵。敵は倒す! 子どもでも、大きくなれば外の敵と何ら変わりない敵となる。
ササ以外は全て敵! と言う何ともシンプルな思考の下動いていました。
そもそも、ササは砂漠という天然の要塞の中に存在し、その砂漠には砂の使者という化物じみた巨大生物がいるので、他国の侵略を受けにくい。
ただ逆に、地下資源が豊富で、国民数も少ないので、他国から狙われやすい立ち位置にあった。
その為、ムヘールを初めとするササの民は、幼い頃から警備に付いており、幼い頃から修羅場を潜ってきたが故に、他国に対する憎悪が深い。
なので、山賊となって、極悪非道の限りを尽くしても、罪悪感というものが無かった。彼からすると、害虫を駆除しているのと同じ感覚なので。
山賊となった理由も、物資が限られているササへ、敵から奪った物品を送るため、それと敵を少しでも減らし、ササへの驚異を減らすため。
志は立派ですが、いかんせん行動がぶっ飛びすぎている残念な人です。
今はただのオカマと成り果てていますが、本来はやり方はどうであれ、立派な志を持っていた男。それがムヘールです。
今は自分のお洒落を最優先にしていて、送る物資も随分減りましたが。アタックされている当人は一切振り向こうとしていませんが。

23:03|

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