土曜日 | ナノ


「はは、あんまりがっついちゃ駄目だよ」

エネルゴンキューブを腕に抱え、一つ一つ口に運んでやる。もっともっととせがむ幼体に、思わず頬が弛む。

「サム、」
「オプティマス!」

いつから見ていたのだろう、恥ずかしいなと思うも、目の前の限りなく澄んだ赤いカメラアイに、何も言えなくなってしまう。

「幸せだ」

君がいて、仲間がいて。

「幸せ」

だから、君がどうしてそんなに悲しそうなのか、分からないんだよ。


∴真夜中に溺れる土曜日




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -