ゆらりとビルの隙間から現れた昔の愛弟子に、おやとセンチネルは首を捻った。不気味なまでの静けさが弟子を覆っている。少々遠くに投げ飛ばし過ぎたか。あれだけの距離だ、ブレインサーキットがいかれていても仕方がない。 「生きていたか、オプティマス」 「…」 と、何かが投げつけられた。硬質なそれ、剣に弾かれて甲高い金属音が起きる。 ……。 「おや」 センチネルは、変わり果てた共謀者の姿に眉一つ動かさなかった。 「メガトロンに会ったか」 「…」 「あやつは何と?」 「…」 黙りか、とセンチネルは一人ごちた。どの道決着は見えている。全てはサイバトロン星の復活の為に。 「さあ、戦いだ」 ひきちぎられた、足元のメガトロンの首を踏み潰す。オプティマスはやはり何も言わなかった。 |