「あ、手が滑った」

「ひぁ!っ、何しやがんだバカナツ!!」




バチーン、
肌と肌がぶつかる破裂音がギルド内にこだました。
何故かって?
俺がナツにビンタを食らわしたから。


「手が滑っただけだろ!乳首摘んだだけで喚くなよ。」

「どこをどうしたら手がすべって摘むに至るんだこのセクハラ野郎!!」


これで何度目だろうか。見え透いた言い訳をつけてセクハラをかましてくるのは。
はじめのうちは今のようにはなからビンタを繰り出していた訳ではない。躓いたと言って尻やら腿を撫でられ、揉まれ、それでも偶然を信じていたんだ。だけどこうまで続くと確定だろ。

今だって、ただ胸に触れただけならまだ分かる。がコイツは確かに摘んだんだ。触ると摘むじゃ大きな違いだ。
おかげで散々ナツに開発された身体は素直に反応するわ、変な声は出るわ、ギルドの奴らにそれを聞かれるわで最悪極まりない。


「偶然だっつってんだろ。摘むだけマシじゃね?まだ舐めたりしてないんだからよ。」

「そういう問題じゃねぇえ!つーか確実に今犯行予告したよな!」


相変わらずのナツに俺は頭を抱えた。どうして俺はこんなエロバカ野郎に惚れたんだか。まったく不思議だ。
ナツの頬に出来た真っ赤な紅葉を眺めため息をついた。




2012 0727


先が思いつかないのでボツ^^
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