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昔から一緒に居たら、ああ言えばいやこうだ、そう言えばやれああだ、もういいよ妹子の馬鹿!、なんだよなまえの石頭!とまあ意見がぶつかって喧嘩、なんてのはしょっちゅうで、その度飽きた方からごめんと謝ってはい仲直りっていうのがいつものパターン。
今回も同じで、些細なことがきっかけでわたしは妹子の家を飛び出して自室に閉じこもった。自室といってもわたしの家と妹子の家はお隣さんなので五分も経たない内に妹子がわたしの部屋のドアをノックした。

「…なまえ?」
「…………」
「その…さっきはごめん、言い過ぎた」

わたしも少々意地を張っていたから扉を開けてごめんと謝った。そしたらなんだか可笑しくなって、お互いに吹き出した。

「喧嘩したらお腹空いたね。なんか食べに行く?」
「うん。わたしラーメン食べたい」
「賛成。じゃあ行こうか」

さっきまで喧嘩してたのにもう笑って一緒にご飯、なんてわたしたちって単純だ。でもまあいいか、喧嘩するほどなんとやらって言うし。






つまり仲がよろしい
(ラーメン屋まで歩きながら妹子が塩ラーメンがいちばん美味しいと言ったら、わたしは味噌がいちばんだと異議を唱えてまた意見がぶつかったけれど、今度は喧嘩しないで二人で笑った)
20100522 獣
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