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それは、俗に言う『ラブレター』であった。ノートの一ページに書かれた、自分に宛てた愛の言葉。どこか夢を見ているような心地で、ふわふわと眺めていた。今思えば、本当に私の夢だったのかもしれない。

「本当に、私で、良かったの?」
「……あ?」
「鬼男くんが好きな人は、私で間違いなかったの?」
「な、にをいまさら」

今もまだ生徒手帳にはさまれた彼からの手紙を、そっと思い浮かべる。赤くなる彼の頬を見ていると、なんだか笑えてきて、

「笑ってんじゃねえよ……」
「いや、だってさ。面白いなあって、鬼男くん」
「そういうお前こそ、さ。俺のどこが好くて受けたんだよ」
「どこ、ってねえ。私、前から鬼男くんのこと好きだったし」

マジかよ、と音を発さず彼の唇が動く。

「マジっていうかさ、鬼男くんのこと嫌いな女子はそういないんじゃないの?」

むしろ私が、彼が私を好きになってくれた理由を聞きたいぐらいには。そんなことを考えて内心苦笑すると、ふと彼の歩みが止まる。どうしたの、と聞こうと口を開きかけると、

「俺は、お前が好きでいてくれたら、それでいいよ」
「……顔赤いけど」
「あー、格好つかねえ」




+++++
キリ番17771を踏んでくださっためめこさんに捧げます!
「鬼男くんで初々しい感じ」とのことでしたが、ご期待に添えているでしょうか(・ω・)?「初々しい=学パロ」みたいな安直な発想で学パロにしてしまいました、ごめんなさい。
あんまり格好いいこと言えない鬼男くんは可愛いと思います。赤面ジャスティス!
リクエストありがとうございました、これからも宜しくお願いします。



ラッキーなことに17771番を踏んで愛しの朝凪ちゃこさんよりいただきました^^
鬼男くんは男らしいツンデレだと思います。鬼男くんて絶対一途だよね!青春かわいいよ…!鬼男くんと付き合いたい^^^
素敵すぎる作品をありがとうございました^^*
こちらこそこれからもますますよろしくお願いします。
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