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※学パロ






パンティが欲しい、唐突に仰向けに寝転がったデンジが呟いたので校庭を見下ろすのをやめてとびきり白い目を向けてやった。デンジの唯一の取り柄である顔は本に隠れてしまっており、その本が洋書だとかだったら格好もついたものの実際はちょっとかなりすけべな雑誌なため非常に残念なかんじである。(しかもティって言い方がきもい)

「その手の店にでも行けば。簡単に手にはいるよ」
「ばっか見縊んなよ。そんなとこにテメーのパンツ売るような軽い女のはいらねえ。清純派おねーさんのが欲しい」
「ごめん心底きもい」
「健全と言え」
「変態じゃん」

男ってのは皆そんなもんなんだよ、根拠のない言い分にデンジだけでしょとそっけなく返した。あーあどっかに落ちてねえかなあ、落ちてたら落ちてたで嫌じゃない?、たしかに。ちょっと強い風が吹いてスカートを揺らしたところでどうせデンジには見えていないので押さえる気もなかった。

「なあ」
「んー」
「この際お前のパンツでもいいや。くれ」
「誰がやるか馬鹿」

五万くれたらいいけどと言ったら、たけーよ馬鹿と返された。生温い風が頬をなでて去った。






青くない春
20100328
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