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なあお前誘ってんの?、開口一番なにを言うかと思えばくだらない。一応視線を落として自分の格好を確かめてみたが、なんてことないただのシフォンブラウスに黒いフリルのミニスカート。

「玄関先でなに言い出すのよ」
「いやだってお前それミニスカじゃん」
「そうだけど?」
「誘ってるだろ」
「誘ってないから!なんでデンジってすぐ思考がそっち行くわけ?きもいんだけど」
「しゃーねーだろ。健全なんだから」
「ここまで来ると逆に不健全だよ」

だってお前彼氏の家にそういう格好で来るってことはそういうこと前提だろ?、なにがだと思ったけれど突っ込むのも面倒なので無言で横をすり抜けて上がり込んだ。なんだかもう馬鹿馬鹿しい。なんであたしはこんなのと付き合っているんだろう。(顔はいいのに)

「それよりさあ、ジュースとかない?喉渇いた」
「おっまえさあ、まじかよ。結構大胆だな」
「は?」
「ほら飲めよ」
「なにちょっとベルトガチャガチャやってんの?!」
「お前が言ったんだろ、ほら」
「なんでそういう解釈?!もうデンジの思考回路ほんとわかんない!変態!」
「誉め言葉だな」
「言いながらなに押し倒してんのよ馬鹿変態!」






電波思考の脳内
20100326 noise
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