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目の奥がちかちかして、ああくそ星が見えそう。(天井の白さが目に染みる)頭がガンガンする。レディはもうちょっとやさしく扱え、インデリカシー男め。
「デンジ痛い。退いて」「すぐによくなるって」「死ね。ていうかまじで退いて、片付けできない」いいじゃんそんなの後で、ああそりゃそうでしょうよあんたはいいけど片付けるのはあたしなんだから、反論しようとした口が塞がれる。この迷惑ジムリーダーはそういうことだけはうまい。(ほんと死ねばいいのに) 大体昨日もヤったじゃん、盛りやがって思春期中学生かよ、発情期の雄犬が、罵りの言葉はデンジの舌で押し戻されて喉に落ちる。こうなるともうあたしは為す術がなくて、ただ黙ってデンジのされるがままになる。「なんだ乗り気じゃん」「うっさい馬鹿、ハゲ、死ね」「口悪いよなあお前。まあそういう態度とられるほうが燃えるけど」「死ねよ変態、サド、鬼畜」デンジは機嫌よさそうに笑うだけであたしの苛々はますます募る。(ほんとにもうこいつって変態) 目の端にちらりと流し台と汚れた食器が映ったけれどぼんやり霞み掛かったあたしの脳はもうそんなのどうでもよくなって、生温い体温に溺れることにした。





脳に甘いドーピング
20100324 noise
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