王子様

臣下×貴族
小スカあり

 ここは東の国。
小国ながらも穏やかな領主様と、勇猛果敢な候子様によって豊かに平和に治められていました。
しかし、それも宰相が裏切るまでの話。この国の宰相は強大になりつつある隣国に、有能な将軍達を連れて出奔しました。そこから隣国は境界線などなかったかのように攻めてくることになりました。

 そこで候子様はお城に父君を残し、援軍を求めて自国と友好関係のある国へ一人で向かうことにしました。
候子様は眉目秀麗、博学才頴でありながら、さらに武芸の才の持ち主で、無事に自国の国境付近までたどり着くのでした。
うらぶれた砦で夜営をして、翌朝に出発しようとしていた候子様は、つい長旅の疲れでうとうとと眠りについてしまいました。その時起きていれば、近づく気配に気づかないことなど、決してなかったことでしょう。



 「なっ、お前達っ、…これは…」

 「どうもお早うございます、御機嫌麗しゅう、グレン様!」

 目をさますと、そこには懐かしい姿があった。自国から敵国へ出奔したかつての臣下たちだ。
…いや、その顔からかつての清廉さは感じられない、なにかいやらしさが浮かぶ。音にすればにやにやといった表情を浮かべる彼らに、俺は嫌悪から眉を寄せた。

 「っ」

 そして何より、片手づつ縛られ砦の壁に結びつけられているのが厄介だ。さらに首にまで鎖がかけられている。こんなことが出来るのは、目の前の元臣下たちだけだ。こんなところでまさか、過去の臣下に寝首をかかれるとは。

 「どういうつもりだ…捕虜にして父上を脅すのか。」

 「まあそんなところですよ。それはもう。」

周りを囲む奴等を睨み付け、隙を窺うと、奴等は騎士の誓いとはなんだったのか笑いだした。
特に俺に答えたこの男、カーシー。俺と歳も近く、臣下を越えて弟のように可愛がっていたのに。

 「グレン様、その前にお願いを聞いて頂けます?」

そうカーシーが鎖を引いて、俺を上向かせる。

 「っ!?」

と共に、心臓が強く跳ねた。

 「こんな機会もうないと思うので。あー、嬉しいな。あんたの高潔ぶった顔、ぶっ壊せるんだから。」

呼吸が荒くなって、視界が白くぼやけてきた。カーシーの言葉を上手く噛み砕けないくらい、俺は頭が回らなくなってきた。

 「これは、なんだ…」

 「薬飲ませた。」

はあはあと息をついて床に手をつく。鎖が引かれ派手な音がなる。心臓が鼓動して、体の中心が猛り狂っていく。

 「はぁ、あっ、あ…んぐ!?」

荒く息をつく俺の口の中に、見ていた臣下の一人がペニスを押し込んできた。初めて自分がそう見られていた事を理解して頭の芯が冷えていくのが分かる。

 「…グレン様えっろ。俺口一番乗りー。噛んだら歯全部抜いて、墓前に供えてやるよ。」

初めてのペニスの味はしょっぱかった。無理に舌の奥にまで突っ込まれ、えづきが止まらない。根元の毛が唇について本当に気持ち悪く思った。

 「じゃあ俺は右手でグレン様よろしく。」

そう他の男が俺の手に自分のペニスを持たせてくる。若くて亀頭のつるんとしたペニス、初めて他人のものを握ったが自分と違い右に曲がっていて、それでいて長いそれに思わず喉がなった。

 「左手空いてるけどカーシーやるか?」

 「いい、俺は見張りに行ってくる。エズメ、お前女ともしたことないんだよな?グレン様にこいてもらえよ。」

 「あっあっ、カーシー隊長ありがとう、ございますっっ。グレン様、グレン様の御手…」

そうカーシーに呼ばれて出てきた、見習い兵士のエズメ。そのペニスは他と違い皮に包まれていて、その余ったところを剥くと、独特のアンモニア臭がする。

 「グレン様ぁ…」

 「んぐんぐんぐっ、っ!」

 「うあっグレン様出る出る!」

左手と右手で随分さわり心地が違う。左手のほうが柔らかい気がする。そんなことを考えながら気をそらしていたら、口の中に入っていたのが喉奥目掛けて打ち込んできた。

 「ぐ!ん!ーっ!」

嘔吐を引き起こすところを突かれ、涙が出る。口からそれが抜けると、俺の舌も引っ張られ、そこに射精された。

 「うあ、あ…」

精液は粘度が高く、口中にはりつく。そうして喉の奥が熱く、つらくなってきた。

 「うぶっ、」

 「グレン様っグレン様!」

エズメのペニスも口に宛がわれる。スープを吸うように先に吸い付くと、すぐに濃いのが飛び出してきた。

 「は、はぁっ、お前ら、絶対許さないからな…」

 「だってよ。ほら、グレン様も気持ちよくしてやらなきゃ、お怒りだろうがー」

順番待ちしていた男が、剣で俺の上着を破り、赤くしこった俺の乳首にペニスを擦り付けてきた。

 「ひ!あ!やめ、ろ!いやだ…!あっく」

 「じゃあ俺も。うは、グレン様のおっぱい柔けー!」

右手の男は俺の胸を揉みだした。胸全体を刺激して、胸全体の感度を上げてくる。

 「あっあっ、んあ、あ…」

一方、反対は変わらずに強い力で転がされた。下腹部からむらむらと熱いものが込み上げてきて、思わず声が出てしまう。

 「ああっあっやめろっ、いじるな…っう"!」

右手の男が今度は舐めだすと、思わず急降下するように一気に体が震えた。わざといやらしい音をたてながら、舌先で転がされると涎が垂れる。

 「グレン様、下もいじって差し上げますよ」

 「やめ、あ!あああっ!あ!」

遂にスラックスまで破かれ、下着を寄せて、恥部を晒される。貴族として、初めての屈辱だった。

 「グレン様の、アナル…」

 「やめっ、や!やめてくれぇ…!あっああっあっ!」

エズメが俺のそこに顔を埋めた。俺はエズメの髪が触れただけではしたなく声をあげたが、奴はその濡れたそこを無視してその下の穴に鼻を寄せて、嗅いで、舌をいれた。

 「あっあ!くっは!んんん"ー!」

初めての穴への刺激に、俺の体ははしたなく順応した。穴への刺激と、乳首への刺激が相まって、俺は身も世もなく気持ち良かったのだから。自分が内部から溶けてなくなりそうだ、全身汗だくでずくずくとした疼きを沈めるような、より駆り立てるような愛撫に喉の奥から唸るように声が出る。

 「グレン様の中はどんなのかな、うわ熱いしきついし…サイコー。」

 「ああっ、中は中は、いじ、るなっあうっあっあっあっあっ!ああっあー!」

エズメが舐めているにも関わらず、待ちきれないというように他の男が指を入れてきた。
本来男にする行為ではないのに。

 「あー!あうっあ、くっあっあっあっあっああああああっ!中は中はぁ…!」

胸と同じく、中で熱くしこる場所を指で押され、頭を反らして絶叫する。なのに息つく間もなく乳首をつねられ、俺のペニスがはしたなく揺れて汁を溢した。

 「グレン様気持ちいいですか?」

 「あ、あ…もうやめ、あ!あんあふっあっあっあっ、やっあうあふっあっあっあっ、はーはーあん、くぅー!」

乳首をつねられ、引っ張られながら、尻の中のしこりをこねくりまわされ、俺は男に腰をつきだしてねだった。指が上下して抉るたび、指がひねるように乳首を転がすたび、うわごとのように体裁のように拒否を口にした。垂れた汁が床に水溜まりをつくって、俺は震えながらそれに応じた。

 「いやーグレン様きもちよくないんですよねー?じゃあやめますね」

 「あ、あ、あなる…や…乳首も…」

唐突に男達がすべての愛撫をやめた。俺は高めるだけ高められ放られ、足をすり合わせて、そのどうしようもない熱に切なさで涙がにじんだ。
しばらく下を見つめて、耐えるように太ももに爪を立てたが、一度快楽を得て性器になりさがったそこは暴れるばかりだった。ずくんずくんと甘く痛い、それが堪えようもないほど。
父上に貴族として恥ずべきことはしてはならないと言われたのに、俺は俺は。

 「…い、です」

 「はい?」

 「き、きもち、いいです…」

そう足を開いて、誘った。周りの男たちは笑って近づいてきた。父上、申し訳ありません。貴方の息子は肛門でよがる変態です。

 「グレン様はアナル、まんこにされたいんですもんねー」

 「は、い…」

じくじくと熟れきった乳首に、あの長いペニスが宛がわれると、頭がぞくっと寒気のような行きすぎた期待が走った。

 「グレン様?グレン様はケツマンコされてよがる変態貴族ですって言って、あそこの槍でダンスしてくださいよ。」

 「なんだそれ。笑えるな!グレン様飛びきりセクシーにお願いしますよ!」

囃し立てられ、手の鎖を解かれ砦の隅にあった古びた槍のところまで連れられる。
じくじくと薬で何も考えられない。

 「お、れは、あっああっ、あー…け、ケツマンコ、あふ、されて、あ、はー…よがる、っ変態貴族で、す。あん…」

息も絶え絶えに言われた文句をいい、槍を男性器にみたて舌を這わせ、騎乗位で腰を振るふりをした。

 「あっははは!傑作だ!グレン様は乗馬がとても上手いと思ってたけど、こうやって訓練していたとはー!御見逸れしました!」

腰を捕まれて、誰ともしらないペニスが尻の穴に宛がわれる。ぞくぞくと床を引っ掻くと同時に、勢いよく押し込まれた。

 「あっふあああー!あっ!あ!あいああ!あっふあ!あん!あ!」

挿入と同時に、中のしこりを蹂躙しつくすそれに、甘い痛みが刺激されつくして、足が痙攣して小便が思わず漏れた。

 「あれグレン様漏らしちゃった?」

 「あふっあっあっあっ、はー…あんあんあんあん!あっ!あー!ああああっ!んん!」

漏らしている最中も、中を前後して、硬く張ったところが中のしこりを転がしていく。その間に乳首も責められ、二点責めに犬のように腰を振った。








 「イヴ様、グレンを連れて参りました。」

 「通せ。」

 イヴは父親が戦争にご執心な中、むしろ戦っている相手国の候子に興味を覚えています。
もし生け捕ることが出来れば連れて帰れと臣下には伝えてありました。期待は半分くらいでしたが、意外にもカーシーの隊がグレンを連れて帰りました。

 「イヴ様、お初にお目にかかります。グレンです。」

グレンは笑うと、服を脱ぎ始めました。


おわり


・・・・・・・

あとがき

イケメン陥落ということでしたが、陥落感でてますでしょうか…(´・ω・`)
茶陽菜様、企画参加ありがとうございました!


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