お人好しと中古ビッチ

お人好し×中古ビッチ
見れない人へ分割用12

 数合わせに合コンに呼ばれた。
引っ込み思案気味な俺は初めて合コンなるものに参加する。髪切って服買って正直かなり期待して当日を迎えた。

が、しかし

 「ユースケくん、これ食べるー?」

 「あたしそっち座りたーい」

 「お酒頼む?なに飲む?」

すべて隣に向けられた言葉だ。

 「おー。さすが女子力ー。ありがとー。」

 「こっちのが話しやすくない?正面」

 「それ、一口ちょーだい。ん、美味しい、これにする。」

 そう、この隣に座ってるやつがいかんかった。うちの学部いちのチャラ男でリア獣(誤字にあらず)。合コンを週一開催して学内中で有名だと聞いた。周りはみんなそっちに顔を向けてるから、俺は濡れたテーブル拭く他になにも出来ない。それ以前に合コンのノリもあんまり合わなかった。





 「え、俺んち??まあ、いいけど…」

 あんなにモテていた隣席の彼は、無理に飲んだのか終わる頃には潰れていた。二次会にいく男どもは心配する女子への体裁に、居酒屋から家が近く一人暮らしの俺に潰れた彼を預けてきた。
二次会に付き合う気持ちもなかったし、逃げる口実にはいいか。そう切り替え彼を連れてタクシーに乗った。人として路上に放置するのは後味が悪いし…。





 タクシーを降りてから、ずるずる動く彼に肩を貸して、自宅を目指す。

 「ふう、重かった…おーい、大丈夫?」

 自宅の鍵をあけて、力入れ直して彼を引く。そのままリビングのソファに寝かせて一息ついた。

 「…具合悪い?」

 とりあえず寝げろされては嫌だから、周りに新聞紙を敷いてみたり、寝げろ死されても嫌だから様子を観察しつつチンするチャーハンを食べる。
なんで外食すると、帰ったあともお腹空くんだろう不思議。

 「…」

 「大丈夫?」

 暫く様子を見てたけど、普通に寝てるし、俺は寝室に戻ることにする。テーブルに水おいて、タオルケットかけてやる。クーラーは28度でいいかな。うーん、貧乏一人暮らしの部屋にリビングがあるのって意味があるのか謎だが、こういう時には助かる。

 「じゃあ、おやすみ…。苦しかったり暑かったりしたら言ってな。」

聞いてないと思うけど。











 「ん、…っ、あ、つ…」

 寝室のベッドで目が覚める。汗でシーツがしっとりしてる。窓を見ると、なんだか空が暗いけれど、どうしてこんな時間に目が覚めたんだろう。目を擦るとその理由が分かった。

 「あ…悪い…起こして…」

 そう言うのはリビングのソファで寝ていたはずの彼。その彼が俺のベッドにいる。まあ百歩譲ってそこまでは分かったが、その手にあるのが俺のちんこなのはどういうことなんだろう。

 「…なに、ごめん、説明して」

 「…」

…いや、黙んなよ。おい。ちんこ離せ。

 「…順番に聞くわ。ホモなの?」

 「え、あ………そ、そうなのかも…」

そう真っ赤な顔で頷かれるが、ちんこ持って、かもはないだろう。

 「え、じゃあなんで合コン来てたの?」

 「…先輩がやれって…」

 「どういうこと??」

どうも説明を要約すると、
@高校のときに先輩に調教されて男のほうにハマった。Aしかし先輩は大学を期にやっぱり女子のがいいことに気付く。Bそして女子受けのいい彼に合コンや紹介をさせる。Cチャラいイメージがつく。D今に至るという訳だ。

 「……なんとなく理由は分かったけどさ、やりたいなら先輩とこまで帰れよ。」

 「でも、もうフラれちゃったひ…っ」

 圧し殺した嗚咽が聞こえる。えー泣くの?泣くの?うわないた。上着の裾で擦って目が痛そうだったから、鼻セ〇ブティッシュあげた。どうも先輩には完全に捨てられて連絡がつかないらしい。これだけのことを聞き出すのに10分かかった。話がループしまくっとる。でも、で会話を始めるな。そうかーとしか言えん。
…うーん、この男めんどくさい。

 「そ、それに」

 「なに?」

 「…オレ、あの、二次会出ないために、演技だったんだけど、」

 「は!?」

演技だったのかよ!ならはよ帰れ!酔っ払いだと思ってとりあえず話を聞いていればこいつ!

 「あ、あんな優しく介抱されたの、初めてで…」

 なんだこの展開。パチンコの激アツ展開か。おい、頬を染めてこっちを見るな。7が揃ってしまう。やめてくれ、お前の見た目はこっちには効かないから。
そもそもこれが優しいとは、どんだけ優しさに飢えてるのか。

 「嫌だ、離れろって」

 「ね、寝ててくれたら、いいから、ほんと悪いようにはしないから」

かなりもう悪いけどな。懇願するような目がかち合う。初めて見た、顔。空気がとたんにベールを帯びた感じになって、雰囲気があるというか、それに水分奪われて咽が乾いて唇がカサつく。

 「さみひくて…」

あ、もう一つ7が。泣き腫らした目で、ついにリーチ。
抵抗するために彼の肩にかけた手に力が入れにくい。ビッチの手管、怖い。

 「やめろって、えっと…名前…」

 「雄佐。ゆーすけ。オサセちゃんのオサでもいいよ。」

負けずに押し返すと自虐的に笑われる。なんなんだよ、こいつ。

 「…今日だけ、犬に噛まれたと思って…」

 …犬に噛まれたって。犬は犬でも捨て子犬みたいな目で見つめられると断りにくいだろうが。このままじゃ大当たり確変、ていうか確定?いや負けない。

 「だ、駄目だ!そういうのは、ちゃんと、しないと。そんな、俺を好きでもないのに」

 「清くんだって俺のこと好きじゃないじゃん…だからいいじゃん。」

 諭すように言うとオサは口を尖らせた。スレてると思ったら子供っぽいポーズ。よく分からない。

 「そんなことないよ。お、雄佐はまた否定されたくないから、こうやって先回りして否定して、凹まないよう防御線張ってる。」

 「っ、」

少し図星だったのか、オサは下を見た。

 「だから」

 「…すきあり!」

真面目な話に持ち込めたかと思ったら、ちんこをオサにくわえられた。うわあああ、確変大当たりー!じゃんじゃんばりばりー!

 「ちょ!話を!ひっ!」

 「ひいてふよ、」

うそこけ。俺の真面目な説得とは何だったのか。非行少年を諭すお巡りさんの気持ち。裏切られた気持ち。俺のちんこなめ回すオサ。

 「まひめなほほ言っても、ちんぽ立ってるもん」

 そうだね。

 「ちんぽ、おっひいね。清くん、のちんぽめっちゃおいひいよ。」

そうオサが深く飲み込む。男のフェラは初めてだけど、吸い付く力が強くてちんこ持ってかれそう。やばい。バキューム感が、頭鈍らせる。

 「ちょ、やば…っ」

 「ひもていい?奥歯」

少し奥歯に掠めるようにしてのフェラに、突然の先端の刺激に、腰ががくがく引けて、ついでにオサの頭を抑えた。

 「やばい、まじ、出そう」

 「いいひょ、中で長持ちするから」

そうオサが笑って、吸い付く。

 「んっ…!」

 「ふへー…こひのれたぁ…んく…」

 オサの口に出すと、最後の一滴まで先っぽ吸い付かれ搾り取られる。出しきった。俺の精液でぬるつく口内を見せつけ、オサは涎と一緒に飲み込んだ。

 「うわ、まずくないの…?」

 「んー?だいじょぶ、のむのすきだから。てかまだ勃起してんね、かわいい。」

 ちんこの周りのも舐めとって、全部出たのを口にいれたオサ。ビッチい。その指が自分の後ろに回ってて、ああ、こわやこわや。食べられてしまう。オサは俺のちんこを握って匂いをかぎながら、後ろを弄っている。

 「…本当にするの?」

 「したい。清くんマジでかわいいから、もう無理。我慢できない。」

 オサははぁはぁと肉食系男子的なことをいいながら、ビッチよろしくおしりをくねらせる。
ヤリチンの見た目でヤリマン。…ややこしいな。なんていうか、エッチ以外で人の気引いたことないのかな、この人。すこし可哀想に思った。

 「…俺もするよ。」

 「まじ?そんな気つかわな、!!」

 犬に噛まれるよりは、撫でてあげたい。それで噛まれても、いいかな。俺はオサにキスした。変な味わいだけれど、我慢。よくこんなのを飲めたなあ。

 「んっ、んぅ、ん、や…」

オサの口に舌を出すと、向こうの舌につつかれる。向こうの舌に吸い付いて、洋画みたいに食い合うようなキスの応酬。

 「…ぷあ、あ…フェラしたあとなのに…てか清くんキスえっちいね…」

 「だってキスもしないでエッチしたくないよ。」

口を離してやると、オサは真っ赤な顔で見つめてくる。唇を触ると、潤んだ目で見つめてくる。

 「ん?」

 「う。清くん、ひどい…」

唇に指を這わせると、照れたように視線を落とす。

 「ねえ、雄佐の抜いてあげるから、一緒に寝るだけじゃだめ?」

 「…だ、だめ。」

 オサは俺のシャツをつかんで頭を振る。んー…今更だけど抜きっこで回避したかったな。

 「清くん、引くかもだけど、俺、ケツいじんないとイケない…」

 「まじかー…」

 うーん、乗りかかった船だしなぁ


 「よしやるか。」


 「えっえっえ!?」

 困惑するオサをベッドに仰向けに倒して、ちんこを舐めてあげる。がちがちで、しかも大きかったから、無用の長物という言葉が頭をよぎる。

 「い、いいよぉ、きよ、くん。無理しないで…っ、きよくんっ、そんな、大丈夫だからぁ…」

びくびく痙攣しながら俺の髪に指を絡ませるオサは、ちっともやめてほしそうではなかった。

 「ひあうっ!あ…きよくん、だめ、そんな、きよくん、きよくんっ」

玉に吸い付いて引っ張ったり、唇で吸い付いてみたり、うーん、初めてで勝手が分からないけど、なんかバキバキだしいいのかな。

 「あ、雄佐はちんこよりおしり舐められるほうがいいの?」

 「!!」

そう言うとオサの目の色が変わって、キラキラしだした。されたいんだな、わかりやすい。

 「い、いい!いい!そんな、汚ないし、きよくん、きよくん萎えちゃったら、やだもん…」

そう枕を抱いて頭を振るオサ。とりあえずやれるとこまでやろうと決めた俺。意外とオサの声聞いても萎えなかったし、大丈夫じゃないかと思ってる。ベッド脇のウェットティッシュを一枚とって、オサのおしりを拭く。

 「やぁ、んっ、きよくん…っ」

 「…」

そう、真っ赤にすがるような怯えるような目をする。なんなんだ、その反応は。自分よりイケメンがそんな反応するからよりやる気に満ちてしまったではないか。

 「変だったら言ってね」

 「きよくん、っ…あっ!」

オサのおしりに顔を埋める。ちんこ近い。入口を舌で舐めると「ひゃいい」みたいな声が聞こえて、きもちいいのかと続ける。ひだを広げるようにして、そこをなぞってみたり、入口のところを舌先で叩いたり。背中反らしてオサは暴れる。
アナル舐め大好きって変態。

 「き、きよくん、っ…あっあっあっ…くすぐったいよぉ…あん!」

 「くすぐったいの?やめる?」

 「…や、やぁ、」

相変わらず枕を握ったまま、やめようとすると頭を振る。かわいいな、おい。
ベッド脇の小棚に入れておいたローションを取り出す。蓋をあけて、自分の手のひらに出して指先に絡める。

 「っ!!きよくん、っなか、なか触って…きよくんに触られたい…」

 「ん…」

ローション取り出した俺を見て、生唾飲み込んだオサがねだる。うーん、なんか緊張する。
オサの首筋にキスしながら、様子を窺いつつ指をいれた。

 「き、きよくん…っあ、ア、あ!」

 「うわ、きつ。」

その中はヤリマンで連想していたのと違い、きつく熱かった。指動かしにくいぞ。

 「あっ、は…おれ、先輩と会わなくなってから、指しかしてな、…あの、失敗したら、ごめ…なさ…」

オサは申し訳なさそうにこちらを見る。襲ってきたくせに、ちんこ入らない可能性があるのかよ…。

 「ん…」

 「きよくん、っぁ…」

とりあえず緊張を解くようにオサの耳を責めながら、指を進める。想像以上の圧に指がダレそうだ。

 「きよく、も、ちょい下の、とこぉ…ひゃう!」

 「ん、ここ?」

探り探り触っていたら、そんなリクエストが。指を抜きぎみに触ると、他と違う触感のところがあった。そこを触るとオサの声のトーンが一段上がる。

 「きよくんっきよくんっ、あっあ…すご、きよくん、まって…!」

指でそこをゴリゴリと押しながら、耳の穴に舌を入れる。オサの太股が痙攣して、声に明らかに息が混じる。指一本で自分よりちんこでかいイケメンを好きにしてるって気分がいい。

 「あっ…は、くぅっくっ、…いい、きよくん、いいよぅ…ちゅーしたい…ん。」

 「ん」

はいはい。ちゅーしながら指を増やす、オサの緊張が解けてきたのかさっきより指が入りやすく、中のところも触りやすく感じた。自己主張するなかのところを指で回して、つねって、その度口の中のオサの舌が震えた。

 「きよくんっ、きよくんっあっあっあっあっ…っんう!きよくんきよくん!」

 「雄佐…ゆう、ゆう、っ」

今日会ったばかりなのに、ラブラブなカップルみたいに名前を呼び合う。名前を呼ぶ度、オサの目がとろんとして、力が抜けていった。

 「きよくん…あっ、きよくん…」

 「…」

指を引き抜いて、代わりに俺のを宛がう。萎える心配をよそに、びくびくと上下に動く俺のは元気そのものだ。

 「いれていい?」

 「…ん、お願い、きよくん…んっ」

潤んだ目で俺の背中に腕を回すオサ。目もと、上唇、下唇にキスして、下半身に手をやる。根元を押さえて中に押し込む。

 「…んっんっんぅう!は、はいったぁ…」

 「…んっ」

無事にこっちも成功。荒く息つくオサの呼吸が整うよう、背中に手を回してさする。

 「あっふ、ん…きよくん、動いていーよ…」

 「…ん。」

オサが俺の背中をさするように手を這わす。アナルだし、あんまり激しく動いちゃいけないよな。

 「あっあっあっあっ、あ…」

ゆっくりとしたペースで腰を前後する。さっきの反応のよかったところを掠めるよう意識して、ときおり腰を回すように動かす。そうするとオサが足でシーツを掻き回して、あふあふと声をあげる。

 「あっ、ああっうう、きよくん、きよくんっ、あっあっあっ、きもちいいよぅ…すごい、なかあったかい…ああっ」

 「うん…」

べったりとくっついたまま、腰を動かす。にちゃにちゃとローションが音をたてる。俺の腹にオサのちんこも玉も当たる。掻き回すように回して、腹に擦れるちんこも糸を引く。
それからしばらくゆっくりと快感をたどるように続けた。


 「はぁっはぁっ、あ"ーう"ーっうーっ」

 しばらくすると、オサがさっきまで媚をうるような声で喘いでいたのに、だんだんと低い声で唸るようになってきた。

 「どした?…いたい?」

 「ん、んー"、あっ、うーううう、い、いきそぉ、きよくぅん、うーうーううう…」

 どうも余裕がなくなってきたらしい。俺はこっちの声のほうが素っぽくて好きだ。そのまま緩急つけてストロークする。抜けるほど引いて、奥まで突っ込む、オサはもう余裕なくシーツを掴む足が丸まった。

 「で、でそぅ、うっううう、…あっんあ"ー、あっ、あ…」

 「出しちゃえ」

 「きよく、きよくんきよくん!あっあ…あ"!あ"!!」

耳を噛んで奥まで突っ込んで小刻みにピストン、オサは俺の名前を呼びながら足を突っ張って俺の腹にぶっかけた。










 朝、起きるとオサはまだ寝ていた。あのあとは俺もオサの口に出して、シャワー浴びて寝た。
幸せそうに寝てるオサは、すーすーと寝息をたてている。鼻をつまむとうんうん唸った。

 「…ふはは」

赤くなるのがかわいいと思ったのと、また俺が否定したら、この子また自暴自棄になりそうだと思ったのと、相性が良かったのと、名前を呼ぶと嬉しそうなのが愛らしいこと。こんな、ねぇ。





 「おはよう」

 「う、お、おはよぉ…」

しばらくすると、オサが起きてリビングにやってきた。コーヒーを渡すと、カップを触って確認してみてからテーブルに置いた。猫舌か。

 「ねえ」

 「ん?」

 呼び掛けると、オサが顔をこちらに向ける。
ビッチで甘えたで猫舌でチャラ男でアナル大好き、これくらいしか知らないけど。
赤くなるのがかわいいと思ったのと、また俺が否定したら、この子また自暴自棄になりそうだと思ったのと、相性が良かったのと、名前を呼ぶと嬉しそうなのが愛らしいこと。こんな恋の始まりもいいかなと思った。

 「付き合う?」

やっちゃったもんはしかたないしね、恋人らしいことはこれからやればいい。恋人らしいこと、オサはまったく知らなそうだし。

オサは俺の言葉を理解すると、真っ赤になって涙を浮かべた。

 「い、いいの?おれのことなんか、好きになってくれるの…?」

 「なんかとか言わない。まあ雄佐が俺を好きになってくれたらだけどね。」

そう笑ってコーヒーを飲む。オサも落ち着こうと飲もうとして、舌を火傷してた。あらら。冷やすものに氷を持ってこようとキッチンに向かった。



そのあとオサが呟いたことは、まだ知らない。

 「きよくん人がよすぎるよぅ…、好きに、なるなんて、もう…!」


おわり


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