乳首、軽く小スカ
「おれ、アニキとエッチしたい…」
秘めていた願望を意を決して告げる。耳まで熱を持ち、緊張で汗が滲む。しかし、それをそれを告げられた方は、無反応に読んでいた雑誌を閉じただけだった。
「…えっと、」
「あのさ、」
暫くの沈黙のあと、やっとこさアニキは口を開いた。罵倒かからかいか、思い付くのはそんな言葉だった。
「大樹、どこでイける?」
「…は?どこって?」
「いつもどこ触ってオナニーしてる?」
予想外に告げられた言葉は、俺の頭でぐるぐる回る。三回反芻して理解した。なんだろ、どういう意味?
「ち、ちんこ、だけど…」
「じゃあ駄目。」
おずおずとありのままを伝えると、アニキは興味を失ったようで再び雑誌を広げた。
「え!?どゆこと?わっかんねーよ。なんで駄目なんの?」
雑誌を捲る手を掴んで揺さぶる。なんでよ、さっき興味あったぽいのに!
「普通にチンポでイってる体なんて抱いてもつまんない。」
「意味わかんねーし。どうしたらいい訳?」
要領を得ない回答に苛立って、雑誌を取り上げる。アニキは足を組み直してため息をつき、指折り告げた。
「乳首か、アナルか、尿道でイけるなら、エッチしてもいいよ。」
かくして、雌イキ調教が始まったのでした。
*
<一日目>
「まずは乳首からいく?」
「う、うん…」
後ろから抱き寄せられて、Tシャツを捲られる。俺の乳首をつまむ兄貴。擽ったいけど、気持ちよくはない。
「乳首小さいな」
「え、嘘だー?普通じゃん?」
その小さいらしい粒をきゅむきゅむと、指の腹で潰される。乳首の周りの乳輪を爪でぐるぐると引っ掛かれると、少し変な感じがする。
「どう?」
「んーくすぐったい…あとちょっと、いたい。」
くにくにと優しく指で、乳首をいじられる。じんわりとむず痒いような不思議な感じだった。やわく弄っていき、ふいうちで急に引っ張られると大きく声が出た。
「ひ!やぁ、いたい…」
「痛いだけ?」
「ん…なんか、ゾワゾワくる…」
さっきまで何ともなかったそこが、急にゾワゾワと鳥肌が立つようになった。乳首にもぶつぶつが、くすぐったい、むずむず疼く。
「なんか、怖い、っ!やめたい、も、やめたい…っ」
「始めたばっかでしょうが。逃げるな。」
さっきまできゅむきゅむとされてたのは大丈夫だったのに、やわくやってたのから急に引っ張られると、体がびりびりと震えて腰が熱くなる。きゅむきゅむ、次は。
「っ、あ!」
引っ張る。同じ動きは耐えられるのに、突然タイプの違う刺激与えられると痛アマい感じだった。痛いようなじんじんとした感覚が引く。人差し指と薬指で引っ張られながら、中指で先をこりこりされると思わず、鼻にかけた声が漏れる。
「んあ、みぎ…あ!」
「右のが感じるか。左と動き変えるからね。」
さわられるまで知らなかったけど、俺右の乳首のが敏感。指先で弾かれるだけで肌が粟立つ。でも左はそれほどでもなく、右にばかり意識がむく。
そこで、左を指で縒るようにこりこりされ、右は乳輪とそうじゃないとこの際を爪で辿られ、頭を反らす。こわ、い。ぞわっとした震えが一気に走った。
「はぁ、あん、あ…んぅ…」
勝手に変な声が出てきてどうしようもなく、Tシャツを噛む。きもちいいのか、なんなのか、乳輪をもみもみされると、くぅくぅ声が出てきてしまう。いたい、くすぐったい、むずむずする、痒い、どれとも近いような遠い感覚が頭を掠める。
「よし、今日はもう終わり。」
「…え、あ、うん…。」
「じゃあね。」
それまでさんざ俺の乳首をいじくり回していたアニキは、見たいテレビがあるとかで出ていってしまった。
「あ、…っ、」
Tシャツを下ろすと、それだけで痛いほどつねられて過敏になった乳首に布の感覚が当たり、思わず声を上げる。パンツを引っ張って中を見ると、糸を引いてた。
<二日目>
「今日はゼリーを使おう。」
「お、おう…ひぁ、っ」
今日は向かい合った状態で、俺は診察時のようにTシャツを捲り上げて、乳首を見せる。
そこにエロ用のゼリーを垂らされて乳首を摘ままれる。昨日の痛いくらいの後に、こんな摩擦抑えた刺激はこそばくて、変な感じで。あん、とか、ひん、とか声が出てきてしまう。
「あん、それ、やだぁ…っあ!」
「昨日より痛くないから気持ちいいでしょ。」
指の横で乳首の側面をなぞられると、すでにちんこがぴくぴく跳ねる。なんなの、なんなの、これ。アニキの中指のペンダコが固く、乳首をざりざりと掠めるたび、喉奥が鳴る。
「あ、はひ、っくぅ!う!あにっ、あぅうっ!」
その後アニキはぬるぬるの指で乳首を摘まんで、乳首の下へとなぞっていく。乳首の円周なぞられると、甘痛いゾワゾワ感が、確実にぴくんぴくんと、大きな波に変わっていった。
「ひっ!あっ!あぁん…あっ!あぁん!」
「偉い偉い。ちゃんと声出した方が楽だって。ほら。」
段々と恥も外聞もなく、乳首をもみもみされると喘いでしまうようになった。パンツ、もうびちゃびちゃだと思う。ぬるぬるの指で摘まんで引っ張って離されると、確かに、体の芯が脈打って頭がとろける。
「あっ!あぁん!やっ、ち、乳首っ、あっあっ!ヤバイっあっ、あふぅうっ!ふぐ!んぐ!」
ぬるぬるに揉み揉みされると、なんだか腰が引けてたまらなくて、所謂腰くだけみたいな感じ。パンツ濡れる、びちゃびちゃになっちゃう。両方こりこり指でよった後、爪でかりかりされたら、Tシャツ噛んでないと不安になる波が何度もくる。
「今日はここら辺まで。」
「ひあ、あ…ちんこ、びちゃびちゃ…」
「寝て収めろ。」
今日もまたビミョーなとこでお仕舞い。びくびくと体が身勝手に跳ねて、パンツの中のぬるつきを感じる。
仕方ないから寝ようとTシャツを下げると、
「ひっ、いあ!」
Tシャツの布地、糸と糸でできたザラツキが擦れた途端、ちんこからトロトロと追加カウパーが漏れた。もうお漏らししたのかと思うほど、びっちゃびちゃだ。
「こんなんじゃ寝れねーよぉ…服が触ってるだけで、あっ」
「じゃあニプレス貼ってあげる。」
「え、あ、…」
そういって、アニキはピップエレキバンみたいのを俺の乳首に貼った。うう、なんか俺どんどんマズイ道に進んでる気がする。
<三日目昼過ぎ>
「は、ぁ…っ」
こっそりトイレの中でニプレスを剥がす。連日の苛めで赤く腫れて、びんびんに立ち上がった乳首が表れる。
「ぅ、ん…」
息を潜めて、自分の乳首を揉む。連日高まっても射精してないからムラムラしてたまらなくて、乳首いじりたくてたまらなくて、思わず自分で弄った。
「あぅ…」
こねこねと乳輪を捏ねて、乳首を摘まむ。それも揉む。それだけでびちゃびちゃにしちゃうから、パンツも下ろしてる。ちんこと乳首は同じくらいびんびんに立ってて、乳首を捏ねるたび、カウパー汁がどばどば出る。
「…ふぃ、っ」
今まで触られて最高に気持ち良かったところをなぞる。俺、右は乳首の先っぽ、左は乳首の側面が感じる。
「あ、…あんっ」
乳首と乳輪の境界線を爪でなぞると、もう戻らなきゃいけないのに、ずっと乳首苛めてたい気持ちになる。
今日は、今日も、乳首いじられる…!
<三日目夜>
今日はTシャツを脱いで、仰向けになる。Tシャツを脱ぐときに肌に触れるだけでも、やけにびくついてしまう。こんな変なことしてるから、体がやけに敏感になる。
「あ。」
「ん、あ、なに…?」
俺のニプレスを剥がしたアニキは、意地の悪い顔で笑った。
「ニプレスの粘着が悪くなってるけど、お昼に一人で剥がして弄ったの?」
「っ!!」
バレた。ちゃんとニプレスをもう一回貼って、俺がお昼にずっと乳首いじってたことは伏せてたのに。思わず耳まで真っ赤になる。
ぺりぺりと剥がれたニプレスの下では、乳首が変わらず赤く腫れてびんびん立ち上がったままだった。外気に触れて、乳首がきもちいい。
「今日はこれ。」
「なにそれ…」
アニキが持ち出したのは、二つ吸盤がついた小さな機械。二つの吸盤からコードが出て、機械に繋がってる。
「こうやって」
「ひっ、あ!」
その吸盤を俺の乳首に貼り付けられた。シリコン吸盤だから中は真空で、乳首に吸盤が吸い付く。両方にそれを付けられて、すげーやな予感。
「こうする。」
「ひえあ!?あ!あ!あ!あ!ま、待って、ま、あっあっあっあっ!やっひぃ、いあっあーっあーんんっ!」
アニキが機械の目盛りを動かすと、その吸盤が小刻みに動き出した。張り付いた乳首全面にバイブが刺激する。
頭が真っ白になった。赤く腫れて敏感に立ち上がった乳首を、容赦ないバイブが襲う。乳首の先も、縁も、側面も、乳輪も、全部びりびりとなで回される。
「ひぃ、ひぃ、いあっあーっあーんんっ!あにぃっ、もっ、あっあっあっあっ!あぐぅううううううん、うあ"ああん、ひあ〜っ!」
ベッドに背中をばんばん打って、衝撃を緩和する。それでもたんない、頭おかしくなりそう、頭を振る。敏感になって神経も痛覚も剥き出しのところを、隙間なくバイブされる。シーツ掴んで背中反らせて、半ブリッチになっても乳首を揉み潰される感覚に、耐えられない。
「いあああああああ〜っ!っ!つ!う、くあう"あううううっ!!」
もはや雄叫びみたいな状態で、足を突っ張る。こりっこりに芯を持った乳首を、ごりっごりに四方八方から揉み倒される。頭溶ける、涎に涙にカウパーにと、顔もちんこも汁まみれにして喚く。
「あっ!あ!??なにっ、あ!あにっ、きっ、んあ〜っ!あがっ、!ひっ!ひ!くる!くる!んあっあっ!あうううううううんっっ!」
「お、ついにイく?」
大きな波が連続してくる。体が勝手に跳ねる。もう怖いくらいの衝撃が体に走る。トロトロになっちちんこも、ひくんひくんと跳ねてた。勃起しきった乳首にバイブが張り付いて、
「あっあっあっ!アッ!ひっ、ひあ"ああああああああああああああああああああああああうううんっ!!!あっ、うう"ううううううつうーっ!!!」
そのバイブごと乳首をつねられた瞬間、足先から頭にかけて電流が走って、大きな波を越えた感覚。
ふわふわした多幸感のあと、むらむらと絶頂が全身に走って、絶叫。きもち、よすぎる。ちょっと、漏らしちゃった。その長い絶頂はしばらく続いて、腰と頭がとろとろになるまで俺は漏らしながらイった。射精せずにただただイった。
この日からニプレスなしに暮らせなくなった。とりあえず、乳首くりあー。
おわり
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