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孤月満ちて
夜来香浮かぶ
此処でいずれ

その家はいつも芳醇な色を纏っていた。春の穏やかな香りも、夏の虫の音も、秋のからりとした風も、冬の音もなく降り頻る雪の気配も、沈黙を守ってそこにある。永遠と思えるような密度の濃い時間の中で、ただ穏やかに過ぎ去る一日の欠片を繰り返していた。柔らかな髪に触れる。細められる青がある。いつでもそこには特別な夜がある。



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  1. 君はやさしいよねそれに付け入る僕はちょっとずるかったかな

  2. 心を動かすことも叶わないただ君との繋がりの色を変えてやりたい

  3. こっちだよ、と手をこまねいて君を待つ僕の心は青い日々からもうそこにある

  4. 違和感もっと早く気付けたら良かった君はどこかにすぐ行こうとするし

  5. 僕に触れる君に触れるいずれ示す言葉はもどかしいけどまだ僕だけの中