別れの言葉も言えなかった後悔はあれど、その痛みすら貴方を思い出させる唯一のものだと思ってしまう。きっと貴方はわたしの「ごめんね」も受け入れない。かけがえのない人だった。それでも何もできなかった。そんな後悔をいつか貴方には叱って欲しい。忘れられない甘い痛みは永遠にその形を残し続け、それは決して消えてくれない。終焉を迎えれば次の輪廻がまた始まる。悲しい前向きさだと貴方は呆れるだろうけれど、新しい命でまた貴方に出会う夢をわたしはいつまでも愚かに見る。