ゲロ甘い | ナノ



「どうしよう鬼道くん。私どうすればいいかな。…ええっ、聞いてないっ?…うん、源田くんのこと。…あのね、源田くんが、源田くんがね…………ぐすっ………う…うん。あのね、源田くんがね、…その、他の女の子と話してたの。…うん。それで今、喧嘩してるの……。わかんない。…え?……馬鹿って言って、…た、叩いちゃった。頬っぺた。……だっ、だって源田くん、すごい楽しそうに話してたから。悔しくて、つい。…ぐすっ。……ううん、源田くんは今でも大好きだよ。え?どれだけって、それゃあ、言葉に出来ないくらい……げっ源田くんっ?い、いつからそこに…!ついさっきって…さっきの…聞いてっ…!……源田くんさっきはごめんね。痛かったよね。ごめん。ごめんね。…ううん、源田くんは悪くないよ。悪いのは私だもん。源田くんだってちょっとぐらい他の女の子と話したいよね。ごめんね。…え?私以外の子なんか目じゃない?…もうっ、本当に馬鹿…っ!…ううん、嬉しいよ。こっ、これからは私もあんまり、他の男の子とは話さないようにするから。でもちょっとだけでいいから、鬼道くんと佐久間くんは許してね。相談役だから。ごめんね。……ううん、いいの。……源田くん源田くん、…あのね、大好き!」

「もう俺をまきこむな!」



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