ゲロ甘い | ナノ



「ねえ聞いて鬼道くん!昨日ね、源田くんと一緒に帰って、それで携帯番号交換したんだよ。え?付き合って一週間なのに遅いって?やだなぁそんなに早く交換なんかできないよ。普通だよ普通。え?違うよ、鬼道くんが普通じゃないだけだよ!うんそれでねそれでね、昨日の夜電話したんだよ。すんごく緊張したけど嬉しかったんだ。え?なんで緊張するのかって?それゃ緊張するよぉ。だって源田くんと電話してるんだよ?心臓ばくばくでもう破裂しそうだったし!あ、それでね、源田くんと毎晩電話する約束したんだ。夜が来るのすごく待ち遠しいよ。でも会う方がすごく楽しみなんだけどね!え?源田くん家?い、いいいいったけど、緊張しちゃって…?き、きききききすっ!?無理無理無理っ!そんなの出来ないよ!えっ?そそそそんなっ…!わっわかった!きいてみるだけ…きいてみるだけだよ!もうしつこいよっ!え?手は繋いだのかって?つ、繋いだけど…!えっ?うーん、源田くんの手ってなんかねっ、おっきくてほんとに男のひとの手みたいで、でもあったかくてね、かっこいいの!あ、あとね、抱きしめてくれたんだよ!すっごく源田くんの匂いがしてドキドキしたなあ。すごく男の人の感じしたよ。え?…あっ、源田くん!おはよう!え?鬼道くんと何話してたって?なんでもないよ。えーっ?うーん、あのね、あのね、源田くんのこと話してたんだ。えっやだよ恥ずかしいなあ…ええ?うーん、あのね、あのね……やっぱり言えないよっ!えっ?恥ずかしいよ…ううん。源田くんは大好きだよ!世界で一番だーいすき!」

「頼むからお前ら向こうでやれ」





- ナノ -