シークレット・エンド | ナノ
「アップルグミの残りどれくらいだ?」
「えーと…5つだな」
「あと10個ぐらい買いましょうか。あとパイングミも」
「了解っと…おばさんこれくれ」
「はいよ。気をつけて持ちなよお嬢さん」
「「ぶっ」」
「……おばさん、俺男だから」
「へ?」


「お、おい待てって」
「…あんたらなぁ…さっき笑いやがって」
「わ、悪い悪い」
「すいませんねぇ。つい笑ってしまって」
「……」
「ほ、ほんとごめんって」
「まあ、間違えるのも無理ないですよ。私も初めて見た時は一瞬女か男か迷いましたからね」
「げ…」
「俺なんか初めて会った時完全に女かと思って顔見たら男だったから驚いたぜ。ま、安心はしたけどさ」
「………」
「…そんな気にするなって。個性だよ個性。俺はキレーな顔してるって最初思ったし」
「……ありがとう…」
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