リハビリ | ナノ
げっ、あたしの隊服どこだよ、ただでさえあたしのサイズの隊服数少ないのに…ちくしょう、完全にベルと一緒に任務行った時に切り裂かれたせいだ。あんのクソガキ!
メイドさんに連絡して用意させたけれど、いつでも予備があるって訳じゃない。ちょっとイライラしながら隊服の袖に腕を通す。

「あーほんっとムカつくあのクソガキ」
「あら、そんなにイライラしてたら肌に悪いわよぉ」
「だってほんとムカつくんだよ。あいつと任務行くとあたしの隊服ボロボロで」
「ベルちゃんもまったくしょうがない子ねえ」
「ほんとあいつ殺してやりてぇ」
「ゔおおおぉい!口わりぃぞぉ」
「ああん?うっさいクソ鮫」
「まったくよぉてめぇは…一応女なんだから口わりぃと嫁の貰い手なくなるぞお」
「知るか!あたしは嫁になんかいかねぇよ」
「もうよしなさいな二人とも。スクアーロ、ベルちゃんにこの娘の制服切り刻まないでって言っておいてちょうだい」
「はああ?またあいつやったのかあ?」
「まあスクアーロから言ったって無駄だろうけどね。あのクソガキ」
「おいてめぇ。誰がクソガキだ」
「ウゼェェェ」
「切り刻むぞクソアマ」
「もう、二人とも喧嘩しないでってば」
「スクアーロ、ほんとこいつウザい。殺したい」
「やってみろよ。できねぇから」


顔面に投げられたナイフを顔すれすれで人差し指と中指で受け止めた。こいつ力いっぱい投げやがったな。超ぎりぎりだったじゃねぇか。「てめぇ!」腹が立って服の袖に隠しあるグロック36をベルに向けて思わず発砲した。ベルは軽々しく避けた。舌打ちして次の弾を装填しようとしたら、スクアーロに頭をぶん殴られた。


「いってぇなあっ!」
「喧嘩すんじゃねぇ!てめぇらが喧嘩した後片付けが面倒なんだぁ!」


ちくしょう。ベルを見るとキシシッと笑っていた。ア イ ツ !なんであたしだけ怒られるんだよ!あたしはぎゃあぎゃあ騒いだがスクアーロは相手にしなかった。うぜぇー!!!アイツ本当いつか殺してやる!!!
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