リハビリ | ナノ
え、なにこの乙女ゲーみたいなシチュ。ていうかリオンあれだけ私の部屋に入る時はノックせんかいと叱ったのにコノヤロ。私の部屋のドアを乱暴に開けたリオンは私の姿を見て唖然としている。口開けてぽかんとしやがって。私がそんな顔したいわ。…いやまあ、多分説明するわけもなく、リオンは私のお着替え中に入って来ちゃったわけである。いやすっぽんぽんとまではいかないが私は下着姿でいたので初なリオンくんはドキッ☆とするまでもなく(というか私の貧相な体ごときでするわけない…自分で言って悲しいが)口開けてぽかん。リオンがドアを開けてから数秒、私はあー、とちょっと気まずい感じで切り出した。


「えーと、…いつまで見てくれちゃってんの…かな…?」


私の言葉にリオンはあっとした。一瞬驚愕の表情の後、顔を真っ赤にさせた。「あ、う」顔を伏せて、息の出来ない金魚みたいに口をぱくぱくさせて、リオンは我慢できなくなったみたいにドアをバタン!と閉めた。…なんだあいつ。案外かわいいじゃないか。




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テイルズに手を出してしまったら先は長い。

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