小説 | ナノ
「さっくまー」
「…なに」
「帰りアイス買って行こうよ」
「(あーそういえば今日俺ん家来んだっけこいつ…疲れてんだけどなぁ俺)…いーよ」
「そういえば今日鬼道がさあ、ドアにマント挟まってこけてた。口止め料にお菓子もらっちゃった」
「…ふーん」
「…源田がペイントの色変えてたの気づいた?」
「…ふーん」
「…佐久間生きてる?」
「…ふーん」
「……佐久間」
「あっわりぃぼーっとしてたわ。なんだっけ」
「いーよもー」
「悪かったって。今日部活特別きつくて疲れてたんだよ」
「…そーなんだ」
「だから悪かったってば」
「別に怒ってないからいーよ」
「お、そっか」
「私家行ったら佐久間とちゅっちゅしようと思ったけど佐久間が疲れてんならいいや。悪いから帰るね」
「え、なにそれ。ちょ帰るなよごめんってほんと。アイスおごるから」
「いいよ」
「安!」
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