小説 | ナノ


私は女だ。もう一度言おう。私は女だ。いわば乙女で、女の子で、お年頃だ。鬼道。彼も私と同じお年頃の男の子だ。まあ健全なるお年頃の男子が、こう…ほらあの、…ようするにえっちい事、に、興味を持つのはしょうがない、とは思う。だってこの前部屋で鬼道が一人で…いや、これは鬼道の名誉のために言うのはよそう。ともかくお年頃の健全なる男子である鬼道であるが。だからといって。だからといって女の子である私の入浴中に風呂場に入ってくるやつがあるだろうか。



「な、なななな……!」

「なんだ。そんなに驚くことか」

「お、驚くわボケェェェェェ!」



な ん だ っ て こ の 男 は !
人の風呂覗いてそんなに面白いか!この変態が。私は湯船に全身を浸からせて(入浴剤入れとけば良かった)胸を隠しながら思いっきり鬼道を睨んだ。鬼道は私を見るとにやりと不適な笑いを浮かべた。



「意外と大きいな」

「は?何が」

「胸」

「出てけ変態」

「よし一緒に入るか」

「頼む、地獄に落ちて下さい」

「お前が一緒ならば地獄の風呂でも入ろう」

「何で風呂限定なんだよ」

「とりあえず俺は一緒に風呂に入る」

「来るな変態。……え、なに脱いじゃってんの?ちょっ、なにこれ本気?いやいやいや来るなよって!ぎゃあああああ触るな来るなァァァァァァァ」



変態注意報







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一度書いて見たかった鬼道変態の話



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