小説 | ナノ


※未来トランクス
※鬼畜表現あり











君なしで俺はどうやったら生きられるのだろう。君がいないと俺は幸せなんて微塵も感じられない。君がいないと食事なんて喉も通らない。君がいないと俺は壊れてしまう。
でも君は俺から離れていってしまった。俺が君がいないと生きていけないことを知って離れていった。行かないで欲しかった。帰ってきて欲しかった。だけどそれは叶わない願いだった。だから、君が戻って来ないのなら俺は無理矢理にでも君を手にしようとした。脅して、監禁して。おかしいと、狂ってるとはわかっていた。でもこんなやり方でも俺は確かに幸せになれたんだ。



「ごめんなさい」



謝らないで。悪いのは俺だから、未来は悪くないんだ。こんなにおかしくなった俺が悪いんだ。でも止まることなんて到底出来ない。誰でもいい。頼むから、頼むから誰か俺を止めてくれ。



「許して。ごめんなさい」



許して?それはこっちのセリフだ。でも許してなんてそんな易しい言葉、俺には許されない言葉だ。俺は罪を犯した。でもこの欲情が止まることなんてない。俺は一生、この欲情と付き合っていくのだろう。その欲情が消えない限り未来は苦しむ。未来を苦しませるなんて嫌だ。でもそうでもして側に置いておかないと、自分が壊れてしまいそうで、未来を、殺してしまいそうで。



「ごめんなさい」




未来の泣きそうな声が、俺の胸に突き刺さるように響き渡った。



終わりのないラプソディー





戻る
- ナノ -