俺は貴方を救いたかった。
何故かと貴方は聞くのでしょうね。でも、きっと貴方が思っている以上に、俺は貴方が好きでした。
ただのサッカーバカで、俺の大切な人に似ていて、わかりづらいけれど、誰よりも人間らしい貴方を、俺の手で救いたかった。俺に出来ることを何でもやりたかった。
貴方は自分の過去を盾に、幾度となく俺を突き放そうとしましたよね。けれど俺は引き下がらなかった。マモルたちから、以前の貴方の悪行を聞いても、貴方を信じることを決して止めたくはなかった。
俺にとっては、貴方が昔なにをしていたかなんて正直どうでもいいことです。大事なのは、今の貴方が、俺たちと共に歩んでくれることだと、そう思っていました。
それはもう出来ないけれど、俺は貴方が、少しでも救われていたのなら、心から嬉しいと感じます。
だから、また会える日まで。
過去なんて知らない
(今を生きて欲しかった)