ネタ | ナノ

不安げに揺れる瞳も、これ以上近寄るなと言いたいのか、俺の胸を押し返そうとする白い手も、こいつの全てが俺の加虐心を煽る。


「た、高杉くんっやめ…」
「ククッ……嫌ならなんで俺のところに来たんだ?」


大抵俺がここにいることは知ってるはずだよなァ?と壁に追い詰めた状態で言ってやれば、なまえはあからさまに視線をさ迷わせて、相変わらず、男をナメてるとしか思えねぇ力で俺の体を押し返そうとした。


「素直に俺にイタズラされたくて来たって言えば優しくしてやるのになァ…」


一寸たりとも思っていないことを洩らしてみれば、なまえは思いきり顔を赤くした。

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