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「海に行きましょう!」

奥村先生の授業中に突然現れたのは、この学園、塾の理事長でありながら世界七不思議にも名前を連ねそうなほど変わった存在であるメフィストさん。燐の使っていた机の上に現れたため、昨夜こっぴどく奥村先生に絞られたらしい燐が一生懸命寝ずにとっていたノートがぐしゃぐしゃになってしまっていた。


「あああ!!!テメー何すんだ!」

「するんじゃないです、海に行くんですよ☆何を聞いていたんですか奥村くん。」

「っこのやろ!」


ぶんっと振り上げた燐の拳をひょいと身軽に避けたメフィストさん。おお、としえみちゃんと一緒にぱちぱちと手を叩くと、両手を挙げてそれに応えてくれた。燐は燐でしえみちゃんになだめられて落ち着いたようだ。可哀想だからあとで私のノート、貸してあげようかな。


「海に行くってどういうことですか?説明していただけますか…?」


にっこりと微笑んだ奥村先生の持つフラスコにヒビが入っていく。それを見て私を含めて塾のみんなが青ざめる。…奥村先生ってキレると本当に怖いよね。私が奥村先生と一緒に住んでたら、一日に何回くらいあの温厚と言えば温厚な先生をキレさせてしまうのだろうか。やっぱり燐はすごいなあ…そんなことをぼんやりとヒビの入ったフラスコを見つめながら考えていると



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このあとみんなで海でいちゃこらする分岐式のお話をかくつもりでした
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