「男鹿ーッ!」
「な、なんだよ古市…」
朝っぱらとは思えないテンションの古市に若干引きつつ訳を聞いてみる。どーせ大したことないだろうけど。
「ついに、ついになまえちゃん…!」
目に涙を浮かべ、両手で握りこぶしをつくる古市。なまえとは、古市の行きつけのコンビニの店員だ。最近バイトに入ったらしいなまえという店員に古市は気持ちわるいくらい片想いをしている。
「ほー付き合えたのか、」
どーでもいー。とか思いながら話を合わせてやる。…俺いい奴だな。
「ちげーよ!!俺となまえちゃんのラブストーリーはもっと段階を踏むんだよ!」
「…じゃあ、なんだよ。(ラブストーリー…)」
「俺がなまえちゃんに愛してるって百万回言えば俺を愛してくれるんだって!!」
「…………。」
「かーわいーよなー!」
「…お前それ、適当にあしらわれてるんじゃ…。」
俺は初めて古市に心の底から同情した。
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行きつけのコンビニがある古市www