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「政兄おきてー!」

もう、いったいいくつになれば兄は一人で朝食に間に合う時間に二階から降りてこれるのだろう、朝から言いたくはない文句を口の中で消化する。


「政兄!」

「ん…まだ、眠い…」


「だめー!今日は早くから授業あるんでしょ?」


「なまえ、」

「っちょ、」


寝ぼけたままの政兄は私の腕を引っ張る。寝ぼけているとはいえ兄の力に妹の私が敵うわけなどなく、力のまま私の頭は兄の鎖骨あたりに埋まった。


必死にもがくと、兄は私の耳元でくすりと笑ってえろちっくに囁いた。


「I love you、なまえ。愛してるぜ、朝から本当にcuteだなお前は。」

「〜〜っ!!政兄のばかっもうしらない!」



私の兄は毎朝意地悪です!
でもそんな意地悪にちょっとだけドキドキしてるのは内緒の話!




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あの声がダイレクトに来たら腰砕ける自信がある



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