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※夫婦です


世の中に電気というものがあるからいけない。電気が煌々とついているから、真っ暗なはずの夜にまで人間は活動しなければいけなくなったのだ。と、やつあたりとしか取れない思想を浮かべたところに、ひとつ声が響く。


「蓮司さん、」

「…なまえか。どうした、眠れないのか?」


少し不安げに俺の顔をうかがい、首を横に振るなまえ。俺は安心させるように微笑んで、手招きをした。するとなまえは幾分かほっとした顔をみせて寄ってきた。同時に俺は使っていたパソコンを静かに閉じる。


「…論文、終わらないんですか?」

「ああ、つまってしまった。」

「蓮司さん、あんまり寝てないみたいだから…心配です。」

「そうだな、お陰で少しイライラしていて、たった今電気というやつの存在に、やつあたりをしていたところだ。」


そう言う俺になまえは目を見開き、まあ、と可笑しそうに笑った。可愛い。やつあたりをしていた、なんて言ったが素直に白状すると、なまえの声が俺の耳に届いた瞬間からそんな汚い感情は綺麗さっぱり消えていた。

不意に立ち上がった俺を軽く見上げるなまえを優しく抱き締める。控えめに背中に回される細い腕と手が心から愛しいと思った。


「いつでも私が傍にいますから。」


起きてろって言われたら私、蓮司さんの為なら何時間でも起きてますから。と続けざまに可愛いことを言うものだから、何も聞かずにその唇にキスを落とした。お前の為だから俺も頑張れるんだ、そう、伝わるように。



柔らかく生きていつかとける




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titleにやり
ぜひ参謀と結婚したい。なんか優しく、おしとやかになれそうな気がする。



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