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「なまえちゃーん!」

「あ、斬島くんだあ」


ふにゃーんとした笑顔で足を止めたなまえちゃんに俺は駆け足で近づく。


「なまえちゃん今日も可愛いね」

「ふふ、斬島くんってば!冗談はやめてよ〜」


俺が可愛い可愛い言い過ぎたのか最近は真っ赤になって恥ずかしがる姿はあまり見れなくなってしまった。ちっ…ミスったな…完全に冗談だと思われてる…。どうやって本気ってわかってもらおうか、なんて無い頭で考えていると、ざっざっと聞き覚えのある足跡。


「あらあら、斬島くんじゃないですか〜お楽しみのとこ邪魔するぜ〜ぐぎゃぎゃぎゃ」

「…はあ、ホントに邪魔なんだけど…」


なまえちゃんは急に出てきたムサくて、いかつーい男たちに目を点にしていた。(あーあ怖がってんじゃん)


「斬島くんてお友達たくさんいるんですね!」

……しまった、なまえちゃんって天然だった。いや、通り越して阿呆かもしれない。


「女がいたなんてなあ!弱点じゃねーか!」

「アハハ、弱点?まさか!面白い冗談言うね、なまえ、目つむってて…ね?」

「は、はい!」


なまえが目をつむったのを確認しておれはぱぱぱっとそいつらを片付けた。


「くっ…!!だが女は捕まえたぜ!」

「ん〜〜?」


どうせ頭の悪そうなことやってんでしょ、と振り向くと首に腕を巻かれたなまえちゃん。なまえちゃんの細い首なんて力を入れられたらすぐイってしまいそうだ。でもそんなことより俺は、


「目…つぶってる…」


俺の言い付けを健気に守ってるなまえちゃんにきゅんとなった。俺やっぱり好きだ!


「…っていうか俺だってまだ触れてないなまえちゃんに触るなんてほんといい度胸してるわ…」


最大の力を込めたボールを顔面にぶっ飛ばした。



「…目、開けていいよ。」

「斬島くん!遊びはおわったの?」


「(…遊び)………うん。なまえちゃんやっぱ可愛いわ」

「え?あ、そうだ、あのね…」


今度は真っ赤になった名前ちゃん。なんだろうと耳を傾けると、ちっちゃな声でこう言った。



「さっき斬島くんに名前を呼び捨てにされたときね、……どきどきした、よ…」



誘惑のしすぎにご注意を
(…俺爆発しそう)
(えぇっ!?)




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title 少年チラリズム

斬島くんが好きでした



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