いつもシンドリアの王として、気高く、国を思う熱い志に満ち溢れ、国を護る以上の力と知を持ち、それでいて民との壁を感じさせないシンドバット。私は彼を心から尊敬しているし、一生をかけてこの人に尽くしたいと思っている………のだけれど。
「シンドバット…いい加減離れてほしいのですが…」
「ん〜?」
「ん〜?じゃなくて!私にも片付けねばならない仕事というものがございます!」
この状況は如何なものかと思う。この状況、というのは、シンドリアという一国をまとめる王であるシンドバットの二本の腕が私の腰と背中にしっかりと回されている状態のことである。つまりは拘束されている。甘ったるい表現を使うならば、抱き締められているのだ。
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -