B4 | ナノ
ナマエです。ミョウジナマエです。タイトルの通り、みんなに抱きついてみようと思います!理由ですか?そんなの暇を持て余してるからに決まってるでしょう!そんなことを説明しながらみんなを探していたら一人目を発見しました!ピンクの髪に年中無休でゴーグルをかけていらっしゃる我らが綱海先輩です。



〜綱海先輩の場合〜


「つっなみせんぱーい!」
「うお!?」

勢いよく抱きついたのに綱海先輩はびっくりはしたものの、ちっともよろめかなかった。そのたくましさにうっとりしながらそのままでいると、綱海先輩は「なんだぁ?甘えんぼだな名前、」とぐしゃぐしゃと頭を撫で回してくれた。綱海先輩の大きな手が気持ちよくて思わず笑みがこぼれる。


「先輩が甘えんぼって言うのすっごくかわいいです!」
「そうか?」


首を傾げる綱海先輩にさらに癒されることができた。綱海先輩ってかっこいいくせに可愛いからなんかずるい。うん、ずるい。

結論→綱海先輩はずるい。



綱海先輩と別れてまたぶらぶらしていると、こんどは紫色の髪の毛をしたわたしの王子さまが目に飛び込んできた。あぁまたぽっけに手を入れて歩いてます!危ないからだめですってこの間注意したばかりなのに!

〜飛鷹さんの場合〜


「駄目じゃないですか!」
「!…ナマエ?」


私が突然現れたことにびっくりしたのか飛鷹さんは目を軽く見開いた。私が飛鷹さんのぽっけを勢いよく指差すと、意味に気付いたのか、ばつの悪そうな顔をして素直に手を出してくれた。


「…癖だ。」
「もう…直してくださいね?罰としてだ、抱きつかせていただき……」
「ん?」
「……な、なんでもないですっ!」

結論→恥ずかしくて抱きつけない。


私に手をぽっけに入れてないことをアピールするように広げている姿がなんだか、『ほら、こいよ。』と言っているように見えて、恥ずかしくて私はとりあえず走って逃げることにしました。だって飛鷹さんかっこよすぎるんだもん…。ちょうどお昼休みの終わりを知らせる鐘も鳴ったので、私は教室に帰ることにしました。染くんとあきおちゃんには今度抱きついてみようと思います。おわり!


---------
力尽きてみんなじゃなくなった
×
- ナノ -