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間に挟まれた辺見がそれはそれは大きなため息をついた。私たちカップルが喧嘩すると被害が及ぶのはいつも辺見だ。その点は申し訳なく思っているけれど、悪いのは修二だ。そこは譲れない。

俺たちに挟まれてベンチに座る辺見はデカイため息をついた。俺達が喧嘩すると必ず仲介に辺見が入る。疲れるのが分かってるならやんなきゃいいのにどこまでもお人好し…いや、ただのバカか。でも悪いのはナマエだ。そこは譲れない。


こいつらバカに挟まれた俺はため息をついた。なんでこいつら喧嘩ばかりなんだ…本当に好き同士なのか?そう疑ってしまう。俺だって何もすき好んで毎回喧嘩の仲介をしているわけじゃない。前に喧嘩を止めに行ったときをマネージャーが見ていたらしく、「辺見くんってすごくいい人なんだね!」と可愛い笑顔で誉められたからだ。好きな子に誉められた。嬉しくないわけがない。その日から喧嘩は絶対に止めに入るようになった。……ああ単純さ!単純で不純な動機だ悪いか!男なんてみんなこんなもんだろ!(多分)



「はあ、おまえらさ…今日はなんでまた…」

「聞いてよ辺見!修二ってば付き合って一年記念日忘れてるんだよ!?」

「はあ?付き合って何年記念日とかあったんじゃカレンダーはいくら空欄あっても足りねーよバカ」

「ばかっていうなマスク野郎!」

「んだと!?」

「おいおいおいおい、」


まあまあ、という動きを必死で繰り返し腰を浮かせた二人を再び座らせる。俺はこいつらがいつか「ついカッとなって…」という犯行動機を言いそうで怖い。


「はあ、ミョウジがマネージャーぐらい大人しくて可愛けりゃな…」

「ちょ、辺見それどういう…っ」

「オイ、テメコラハゲ………次ナマエのこと貶したら地中海にてめーのこと沈めんぞ。」

「地中海に!?」

「しゅ、修二…」

「ナマエは確かにガサツかもしんねーけど、二人っきりの時はすげえ甘えてきたりして可愛いところはちゃんとある!」

「…さいですか」

「修二…ごめん私細かいこと気にしすぎてたよこれからもずっと一緒にいるんだから一年記念日なんて関係ないよね!」

「ナマエ、俺も悪かった。これから積み上げてく時間の区切りの一つだもんな。」

「修二っ」


わざと、実況せずに会話だけお伝えしてきましたが、今俺の目には咲山の胸に飛び込んだミョウジが咲山に受け止められているシーンが映っている。


うわなにこのアウェー感。うわ何この二人の世界。ア○ジンとジャス○ンかよ。頼むからそういうのは雲の上でやってくれ。○ブーがいること忘れんな。


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/(^q^)\オチが行方不明
けんかっぷるは辺見をきっかけに仲直りをするってことを書きたかった。

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