俺は男鹿辰巳。今日は日曜。世の中の学生やリーマンの大半が翼をのびのびと伸ばせる、一週間の中で一番輝いている曜日である。突然だが、今日俺はナマエに告白する!何の告白ってそりゃあ愛の告白だ!実は一ヶ月前から毎日この台詞を言っているというのは、まあ、知らなくてもいい話だ。 天気は晴れで、降水確率は午前午後、共にゼロという、すがすがしい今日、俺はナマエに告白する!(二回目) 「よし!練習相手が必要だな。べる坊!」 「ダァ?」 「……は、流石に役不足か…しゃあねぇ、古市を呼び出そう。」 困ったときの古市とはまさにこのことだな、と頷きながら番号を押す。呼び出し音の一回目で古市が出た。 「お、おはよう!急にどうしたの!?用事でも出来ちゃった?それならまた今度でも俺は全然…!いや、むしろ待たせて下さい!キミを待つのだったら全然苦じゃないから!!」 「………何言ってんだお前。」 電話に出たとたん、俺が話を切り出す隙も与えないほどのスピードで話し始めた古市。やっと言葉が切れた所で口を挟むと古市は数秒の間黙った。 「その声………男鹿か?」 「ああ?あたりまえだろーが。」 「っざけんなよ!こっちは、デート断られる電話かと…!ビビらせんな!!」 「画面見ねえで取るお前が悪い。つーかうち来い今から。」 「はあ!?話聞いてなかったのか!?俺は今からデートなんだっつーの!」 「古市のデートはどうでもいい。俺は今日ナマエに告白するんだ。練習相手が必要なんだよ。」 「知るか!」 「とにかく、来いよ。以上だ。」 あっちょっ!男鹿!?そんな古市らしい情けない声が電話越しに聞こえたが無視した。まあいつもこんな感じで呼び出せば来るから大丈夫だろう。ちなみにナマエも中学からの付き合いで、突っ走る俺をいつもすげー柔らかい笑顔とあったかいオーラで受け止めてくれる優しくて可愛いやつだ。ずっと好きだった。始めはダチとして好きなんだと思っていたが高校入って、さらに可愛さに磨きがかかったナマエが告白されて気づいた。俺はナマエのことが一人の女として好きなんだってことが。 「うし、古市来る前に自主練しとくか!」 ドアの前に立ってひとつ咳払い。今日この日の為に…というかナマエに告白する日のために考え出した台詞。 「ナマエ……、俺はお前を絶対悲しませたりしねぇ、必ず幸せにすっから、………俺の、彼女になって欲しい。…っか−!!我ながらカンペ…」 バタン! 「辰巳……今の言葉、本当?」 「なっ…え!?ワッツ!?ナマエ!?!?」 急に開いたドアの向こうに居たのはアホの古市ではなく、目を潤ませたナマエの姿だった。俺が慌てふためいているとナマエはもう一度本当かと聞いてきた。ここは腹をくくるところだと思い俺は深く頷いて本当だ。俺はナマエが好きだ。と告げた。やっぱ俺男前だな! 「私も、私も辰巳のことずっと好きだったよ!」 そう言って泣きながら飛び付いてきたナマエを受け止める。今日は日曜。世の中の学生やリーマンの大半が翼をのびのびと伸ばせる、一週間の中で一番輝いている曜日である。そして俺とナマエが結ばれた素晴らしい曜日である! 日曜日に乾杯!! --------------- こwれwはw酷いwww 5000の企画用のはなしでした。 でも無理矢理書いたから酷すぎるクソみたいな話なりましたorz こんな話を読んで下さってありがとうございました! 実はこのあと古市視点のデートの話を書いて、一人一人の話をさりげなく繋げていきたかったんですが…やめました。始まりの男鹿がクソなんで(笑) 長々と書きすぎました。 5000hitありがとうございました!! ×
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