見知らぬ信念の行く手
やたらイケメンな張飛の言葉を聞きながら、馬を走らせる。
民達の呻きを聞きながら、心内で叫んだ。
長坂坡怖い!
雑兵を槍で薙ぎ払いながら劉禅……阿斗様を探す。死屍累々ですよ劉備殿…!
北の集落の何処かに居るっていうけれども、如何せん曹操軍が多くて進めない。それ以前に北の集落って何処だ。
とりあえず曹操軍を一掃しようと馬から降りる。
ああ、もう。鬱陶しいなぁ!
「ほぅ、こんな場所で名将趙雲に会うとは」
お前誰だよ!
「貴様のk「問答の暇など無い!」
構わず攻撃を仕掛けた。
鎧の隙間に槍をねじ込んでいく。かなりグロテスクだがそんなことは気にしていられない。
モブ顔の武将をしっかりと始末して、再び馬に飛び乗った。
前方に集落を確認する。未だ僅かに残る兵をあしらいながら女官に近づいた。
「ああ!将軍様が来てくださいました」
安堵した顔の女官から阿斗様を預かる。しっかりと背中に背負って、北門を目指した。
……撤退中断、か。劉備殿らしいっちゃらしいけど、やっぱり危ないよなぁ…。
今一番危ないのは一体無数の兵の私なのは自覚しているけども。
でも私は無双武将だから、ねっ!
開門と同時に走りこみ、文…なんといったっけ?そいつを薙ぎ払う。
アグレッシブですみません阿斗様。でも此処で死んだら三国志が色々崩れるんです。
……崩れた所であんまり気にしないけど。
「敵の増援、更に二陣が――」
賈ク首もげろ!私まだ死にたくないんだよ!
できるかぎり素早く打ち取る。
が、まだまだ終わらないらしい。第二陣が到来してしまった。知略(物理)はいつものことなのはわかってる!
退却再会でとりあえず一安心――するには早いか。
伏兵が矢を射掛ける。民が悲鳴を上げた。
思わず苦い顔をした所で、聞こえてきた言葉に槍を投げつけかけたのを慌ててこらえた。
そろそろ本気って何だこちとら何時でも本気だよ賈クおっ死ね!!
とりあえず諸葛亮殿が弓をどうにかしてくれた。
それでもまだだ。曹操軍はまだまだ増える。
楽になるどころか――
「あんた……強いな」
「おめぇら通せんぼするだか?」
さっきよりも、キツイ。
李典と許チョを相手するという状況。その上火の矢は民を苦しめ、コチラははどんどん疲弊していく。
でも、
「はいどうぞで通らせるほど生半可な思いではない!」
それがどうした!
しっかりばっちり駆逐してやる!あははあじゃないんだよこのクソ軍師!
。。。。。。。。
賈クかわいいよ!
書きたいところだけ書いたので中途半端ですね。たぶんいつか続き書きます。