ダストシュート | ナノ

劉備成代ボツ


唐突に終わります。
。。。。。


「しょーっかっつりょー!」
技と足音を立てて存在を知らせてから、ひょい、と部屋の中を覗き込む。
せわしなく動かしていた筆をおいた諸葛亮が、ゆったりとこちらを振り返った。
「これ陳宮から、です」
中に入っていくつかの書簡を床に置くと、諸葛亮が眉を下げる。
「態々劉備殿に運んでいただくなど…」
不満気な顔に笑って、部屋の奥に歩を進めた。
「まーまー、いいじゃないですかー?」
そのまま部屋の戸を開け放つと、外から甘い香りが漂ってくる。
降ってきた薄紅色の花びらを上手く受け止めて、部屋の中に振り向いた。
「ほら、今年も桃が咲きましたよ」
あっけにとられた顔の諸葛亮が、しばらくの後顔をゆるめた。
「そうですね。…政が一段落しましたら、花見でも手配しましょう」
「楽しみですね!」
何処にします?と声を上げた私を気が早いと諸葛亮が諌めた所で、尋常では無いほどの足音と「劉備殿!」との声が廊下から響いた。
あの分だと私の部屋に向かってますねー?
通り過ぎる前に部屋から顔を出す。
「どうしたのだ?」
「りゅ、りゅうびどのっ!!諸葛亮殿に、諸葛亮殿に謀反の疑いがっ!」
「いや孔明ここに居るけど」
おっと驚きのあまり字で読んでしまいましたー☆
は?と複雑怪奇な顔をした伝令兵に、部屋の中から現れた諸葛亮が続きを促す。
「殿の仰る通り私は此処ですが…。詳しく話を聞かせなさい」
「…っは、はい!」
思い出したように拱手した兵が、戦慄いた口を無理やり開いた。







「……名誉棄損罪で訴えてやりますよ誰ですかそのクソアマ」
「く、くそ…?」
「劉備殿、言葉にお気をつけ下さい」
注意を聞き流して、混乱する頭を無理やり纏める。
にしても本当にミンチにして刺しますよー?
ふつふつと沸る頭を軽く叩いた。
伝令兵曰く、背の高い白羽扇を持った長髪の男が軍事資金を持ちだしたらしい。
特徴がことごとく諸葛亮と一致したから、慌ててとびだしてきたそうだ。
「…とりあえず、それは私ではないということを殿名義でお願いしたいのですが、宜しいですか殿?」
「勿論ですとも!」
慌てて拱手した伝令兵が走り去っているのを見届けて、痛む頭を抑えた。
「……諸葛亮、」
「…なんでしょう?」
くるりと部屋の中に戻って、懐から小刀を取り出した。
窓から身を乗り出して、桃の枝を切り取る。
ごめんね、と小さく謝ってから、諸葛亮に桃の花を突きだした。
少し強張った顔の諸葛亮に笑う。
「なーに勘違いしてらっしゃるんですー?」
「…はい?」
「桃は魔除けと厄除けですよ?ツイてないんですから持っといて下さい」
ふ、と息を吐いて、諸葛亮がゆるりと微笑んだ。
「……ありがとうございます」
「いや感謝はそこの桃の花に。……さて、」
ごふん、と一度咳払い。





。。。。。。。。。
やりたかったことかいたらそこで書けなくなったやつ。

・桃咲いたっていう劉備成代
・おもわず字で呼ぶ劉備成代
・口調がすごく荒い劉備成代
・諸葛亮曰く、のパロディ。
・諸葛亮に桃あげる劉備成代

……全部文字数揃えたかったんです。


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2014/03/15 16:44
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