▼ あらゆる国のあらゆる言葉のあらゆるさよなら
西涼組。(not成り代わり)
初めて二人共書いた。
。。。。。。。。。。
綺麗な晴れやかな、うつくしい青空。
地面に横たわるその人はもう絶対に動かない。
「死んじゃったね、若」
「…ああ」
二人で大きな体を引きずって、川にどぼんと押し込んた。
上の方から枯れた木の葉がぷかぷかと流れてきて、セミの抜け殻みたいに見える。
「人は死ぬね、若」
「…ああ」
そばに落ちていた刀を水の上においたら、下にゆっくり滑りながら濁った底に落ちて、その上を血の跡みたいな紅葉が滑っていった。
なんだか酷く嫌だったから、もうそれ以上見てしまわないように反対側を振り返る。目の前の人はとても悲しい顔をしていた。
「死なないでね、若」
「…………ああ」
綺麗な晴れやかな、うつくしい青空だった。
「若?」
あの時頷いたあの人はもう絶対何処にも居ない。
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2014/03/25 22:03 prev /
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