俺、退部します。

その一言だけですべては終わった。

ああ、空は、青い。

どこからか倉間の怒りに満ちた叫び声が聞こえた。

あんな声は初めて聞いた。



けれどお前は雷門のサッカーを捨てられない。



倉間はどんなに結果の決まったサッカーだって、俺となら楽しいと言っていた。

その俺がいなくなっても、お前は俺を追いかけたりしない。

結局お前を縛っていたのは俺じゃない。

雷門だったんだ。





俺もお前とするサッカー、好きだったよ。








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