好きなのは貴方だけ



※現代パロ、バレンタインネタ


2月14日は女性が男性に愛の告白する日。
だが、今の時代は同性同士でチョコレートを送り、友情を確かめ合う手段にもなりつつある。

鳳凰学園の体育教師である夏侯淵は生徒達に好かれている為か人気はあり、毎年バレンタインデーの日は夏侯淵にチョコレートを渡す生徒は多かった。
そして今年のバレンタインデーも男子、女子生徒達が夏侯淵にチョコレートを渡していく。
毎度の事なので生徒達に注意しても流されてしまう。
夏侯淵は渡されるチョコの量にうんざりしていた。
紙袋にいっぱいになったバレンタインチョコ。
これを全部食べないといけないとある意味辛いものがある。
職員室にいた夏侯惇は机の上に置いた紙袋を眺める夏侯淵に声を掛けた。
「今年も山ほど貰ったのか淵よ…」
「あっ、惇兄…。惇兄も山ほど貰ったようだな。その紙袋に入ってるの全部チョコだろ?」
夏侯淵は夏侯惇が持っていた紙袋の中身を言い当てる。
「まあな、流石に毎度断るのは気が引けるから仕方なしに貰ってしまったがな…」
夏侯惇は紙袋を机の上に置いて椅子に座る。
「モテる事は嬉しいが、このチョコをどうするかが悩みなんだけど…」
「俺は甘いのは苦手だが、今回も孟徳に半分は食べてもらうか…」
「学園長も、確かチョコ貰ってるだろ。食べ切れるのか?」
「孟徳はあの細身でも良く食べるから多分、平気だろうな…淵はどうするんだ?」
夏侯惇は夏侯淵に尋ねた。
「折角貰ったから全部食べるよ、息子達に協力してもらって食べてもらう事になるな…毎度の事だから嫌がられそうだ」
「当分はチョコは見たくないと言われそうだな…」
「そうなんだよな…毎回、息子達に言われてる」
夏侯淵は苦笑いをするしかなかった。
「でも、怖いのは来月なんだよな…ちゃんとお返ししないといけないし」
「うむ、出費も馬鹿でかいから困るな…」
二人は溜息をついた。
「今度から学園にチョコを持ってくるの禁止にしたらいいのに…」
「確かにそうだが、あの孟徳がそうすると思うか?」
「思わない…」
夏侯惇の言葉に夏侯淵はきっぱりと呟いた。
「まあ、生徒達は本気じゃないし相手にしないのが一番楽なんだが…」
「そんな事を言うと生徒達が悲しむから出来ないけどな…」
二人はまた盛大に溜息を吐いた。
「とりあえずは授業も始まるしこの話は終わりにしよう…」
「まあ、頑張って貰ったチョコを消費するしかないけどな…」
「俺は当分チョコは食べたくないな…」
「俺もだ…」
二人は苦笑いしながら、自分達が受け持つクラスに向かうのであった。



そして授業が終わり、下校時刻になると生徒達は会話をしながら帰っていく。
夏侯淵も帰宅の準備をしていた。
「淵よ、もう帰るのか?」
「ああ、今日は早めに帰ると息子と約束してたんでな。だから帰るよ…」
「そうか、気をつけて帰れよ…」
「ああ…」
夏侯淵は夏侯惇に呟くと鞄とチョコが入った紙袋を持ち、職員室を出ていった。
夏侯淵は急ぎ、自宅に向かった。
買い物をして帰っても良かったが、とりあえず約束を優先させたかった。
久しぶりに一緒に過ごす事ができるからであろう。
息子の夏侯覇は別の学校の寮で暮らしている為か、週に一度か二度は自宅で過ごしている。
今日はその夏侯覇が自宅に戻ってくる日でもあった。
早く息子に会ってやりたくて夏侯淵は逸る気持ちを抑えて帰宅した。
「ただいま〜、今帰ったぞ」
「あっ、お帰り父さん!」
夏侯淵を出迎えたのは息子の夏侯覇であった。
「おお息子、先に帰ってたのか…」
「うん、早めに授業が終わったんだ」
「そうか…」
夏侯淵は家の中に入ると部屋へ向かった。
荷物を置くとキッチンに向かった。
「父さん、あの紙袋の中身ってもしかしてチョコレートか?」
「ああ、今日はバレンタインだからな。生徒達に貰った」
夏侯淵は夏侯覇に呟く。
夏侯覇は背後から夏侯淵に抱き着いた。
「駄目だよ、父さんには俺がいるのに、他の奴からチョコ貰わないでよ」
「…だが、せっかくくれたんだから断る訳にもいかんだろ」
「それでも父さんが俺以外の奴からチョコを渡されるのが嫌だ」
「なんだ、いっちょ前に嫉妬してんのか?」
「悪いか、俺は父さんが大好きなんだ…なのにチョコを渡されたのが悔しいよ」
「仲権、安心しろ。誰よりも俺はお前が大切なんだ。心変わりはしないぞ」
「うん…」
「だったら、仲権はチョコを用意しているのか?」
「うん、食後に渡すよ。もう、夕飯作ったから、早く飯喰おうぜ」
「ああそうだな…、仲権の料理は久しぶりだからな」
夏侯覇は夏侯淵から離れた。
夏侯淵ら夏侯覇の頭を撫でながら楽しそうに呟く。
「今日の夕飯は父さんが好きなものを作ったよ」
「おっ、流石だな気が利いてるな」
「久しぶりだから、美味しく出来てないかもな…」
「息子が作った料理だ、俺は残さず食べてやるぞ」
「ありがとう、父さん…」
二人は久しぶりに一緒に会話しながら夕飯を食べ食べたのであった。



夕飯が終わり一段落した頃、夏侯覇は夏侯淵にチョコが入った包みを渡す。
「遅くなったけどこれ、父さんに…」
「もしかしてチョコか?」
「うん…父さんに一番に食べてもらいたい」
「嬉しいなあ、開けていいか?」
「ああ…」
夏侯淵は包み紙を解いていく。
「チョコレートボンボンか、美味そうだな」
「大人向けにいいと思ったから」
「ありがとうな仲権…」
夏侯淵は夏侯覇にニッコリ微笑む。
その笑顔が嬉しい。
「せっかくだから俺が食べさせてあげるよ…」
「え?」
夏侯覇はチョコを一つ取ると夏侯淵に差し出す。
「はい、あ〜んして」
「おい、恥ずかしいんだけど。仕方ない、あ〜ん」
夏侯淵が口を開くと夏侯覇はチョコを口に入れたとたん唇を重ねてきた。
「んっ、んんっ、ふっ…ううっ」
突然の行為に何がなんだか分からなかった。
夏侯覇の舌が口内に侵入し夏侯淵の舌を絡ませる。
チョコレートを解かしながら行為をされるとは思わなかった。
解かされたチョコからアルコールが流れ互いの舌にアルコールとチョコが混ざり合い触れてくる。
「ふっ、んんっ、んっ…あっ、はあ…」
夏侯覇がゆっくりと唇を離すと夏侯淵はグッタリしていた。
「美味しいな、父さん…」
「お前、何しやがる。こんな風に食べさせやがって!」
「俺は父さんが欲しい。心も身体も全部が欲しい…好きなんだよ」
「仲権…」
「愛してるから嫌わないで…」
「馬鹿野郎、そんな顔をするな。誰が嫌うか…俺も仲権を愛してるからな」
「父さん…」
「今日は特別だ。お前に抱かれてやってもいい…」
「本当か?」
「ああ…嘘はつかねえ」
「嬉しいよ。父さん!」
夏侯覇は夏侯淵に抱き着き抱きしめてきた。
夏侯淵は夏侯覇の頭を優しく撫でた。
「今日はバレンタインだから特別なエッチしようよ」
「何する気だ?」
「チョコを使ったプレイなんてどう?」
「お前、食べ物を粗末にする気か?」
「ちゃんと食べるよ。父さんごとね。既に解かしたチョコもあるから」
「うん、だから甘い匂いがしてたのか部屋中」
「換気しても匂いはまだ残ってるものは仕方ないよ」
夏侯淵は呆れながら呟いた。
「今持ってくるから…」
夏侯覇は台所に行くとチョコが入ったボールを持ってきた。
「さあ、父さん…やろうよ」
「おい、後始末はちゃんとやれよ」
「うん、やるから…」
「わかった…」
夏侯淵は服を脱ぐと夏侯覇も服を脱いだ。
もう一度唇を重ねて他愛もない愛撫を繰り返す。
「おい、此処でするのか…?」
「ベッドだと汚れるから、床が冷たいけどそのうち暖かくなるよ」
「仕方ないな、フローリングだったら汚れても気にはならんからな」
夏侯覇はゆっくりと夏侯淵を床に押し倒した。
「父さん、綺麗だよ…」
「男に綺麗なんて言うな」
「もう、素直に受け入れればいいのに」
夏侯覇は夏侯淵の鎖骨に舌を這わせ舐めた。
「んっ…」
首筋と鎖骨を舐めては時折強く吸って痕を残す。
「ふっ…んんっ…あっ」
夏侯淵の胸に唇が移動する。
夏侯淵の胸のいただきは硬くなり立ち上がっていた。
夏侯覇はチョコが入ったボールを手に取る。
「何する気だ?」
「こうするんだよ…」
夏侯覇は指先でチョコを掬うと夏侯淵の胸に塗り付ける。
「うあっ、あっ、止めろっ!」
チョコの甘い匂いが部屋に広がる中で夏侯淵の両胸にチョコを塗り付ける。
「俺のチョコは父さんそのものだからな…」
「なっ、何言ってやがる!」
「美味しく味わうから安心して…」
夏侯覇は夏侯淵の身体に塗られたチョコを舐めては味わっていく。
「んあっ、あっ、はあっ、仲権っ、ひっ、ああ…」
「父さん、美味しいよ…」
胸を舐めては時折吸っていく。
胸の乳首を舌で転がしながら舐めていく。
「ふあっ、ああっ、いい、ひぃん!」
チョコは熱で解けては肌に拡がるが夏侯覇解けるチョコを舌で舐め取る。
「父さん、気持ちいいみたいだね」
「あっ、やあ…仲権っ」
「こっちにもチョコ塗らないとね」
夏侯覇は夏侯淵のいきり立つ陰茎を掴むとチョコを塗り付けていく。
「やあ、あっ…止めっ」
「駄目、此処も美味しくいただくよ。もっと父さんの味を知りたい…」
チョコ塗れになった陰茎を口に含み愛撫していく。
「ああっ、あっ、やあ、んっ!」
突然、口に含まれるとぬめる舌の感覚に夏侯淵は甘い声を挙げる。
亀頭を舌で突き、竿を舌を使い下から上へと舐めていく。
陰嚢を唇で吸っては揉んでいった。
「ああ、あっ、やあ…仲権、もっと強く…」
「もっとだね?」
夏侯覇は夏侯淵の陰茎を口に含むと頭を上下に振り強く吸いながら扱いていった。
カリの部分を舌で舐め挙げては軽く歯を立てれば夏侯淵は限界を迎えた。
夏侯覇の頭を股間に押し付けると夏侯淵は夏侯覇の口内に精液を放ち絶頂を迎えた。
「ひああ――――っ!!」
「っ!」
頭を押さえられた夏侯覇は放たれた精液を零さずに音を鳴らしゴクリと飲み干した。
「ぷはっ…はっ、父さんの濃くて美味しいよ」
「はあっ、はっ、仲権…」
「今度は父さんの中を味わいたいな」
「ちょっ、待て、少し休ませてくれ」
「駄目だよ、俺我慢出来ないから」
夏侯覇は夏侯淵の身体を俯せにして尻を高く上げる形の体制を取らせた。
「やっ、嫌だ、こんな格好…」
「此処も味あわせてもらうからね…」
夏侯覇はそう言うと夏侯淵の蕾にチョコを塗り付ける。
「ひゃあっ、あっ、嫌あっ、ヌルヌルして気持ち悪っ、止めてくれ…」
「大丈夫だよ、そのうちそんな事も分からなくなるぐらい気持ち良くなるから…」
夏侯覇はチョコを塗り付け終わると尻たぶを掴み拡げると下で舐めていく。
「やあっ、そんな所舐めるな。汚い…よせ」
「汚くないよ、チョコ塗れで甘い匂いして美味しいよ」
夏侯覇は舌でペロペロと舐めていく。
夏侯覇は床に爪を立ててその行為にじっと耐えた。
舐める行為が終わったと思ったら突然、蕾に指が侵入した。
「かはっ、あっ…あぐっ、痛えっ!」
「唾液とチョコで濡れてるからすんなり入ったね。安心して解かすだけだから」
夏侯覇は夏侯淵の中を指で愛撫し解かしていく。
挿入を繰り返し、中で指を折り曲げては気持ち良い所を探る。
夏侯覇の指先が動くと、しこりの部分を掠める。
「んああっ、あんっ!」
「父さんの気持ち良い部分、見つけた…」
夏侯覇は前立腺のしこりを何度も指先で刺激を与える。
「ああっ、やっ、んあ、ひぃっん!」
コリコリとしこりを刺激すれば、萎えていた夏侯淵の陰茎が硬くなり立ち上がった。
「ひっ、ああっ、あっ、やあっ!」
「父さん気持ちいい?」
「気持ち、いい…仲権、も、もう、欲しい」
「俺も限界だから入れるよ」
「早く…」
「そんなにがっつかないで、楽しみはこれからなんだよ」
夏侯覇は夏侯淵の背中に軽く唇を落とした。
夏侯覇は自分の高ぶる陰茎を取り出すと、解かれた蕾に先端を宛てた。
「入れるから力抜いて…」
夏侯覇はゆっくりと腰を進めた。
「あぐ、うんん、あああっ――――!」
夏侯淵の蕾は切れる事はなく夏侯覇の陰茎を飲み込んでいった。
「はあ、はっ…父さんの中、熱くて気持ちいい…」
夏侯淵は入ってくる熱量に耐えようと床に爪を立てて耐えるしかなかった。
「父さんの中はなんて気持ちいいんだ。俺のモノを締め付けて放さない…」
「ひう、言うなっ、ああ…!」
突然動き出したものだから最後まで言葉を紡ぐ言葉が出来ず夏侯淵は喘いでしまう。
「あっ、やっ、仲権…」
夏侯覇は夏侯淵の腰を掴むと深く陰茎を突き入れる。
「解る、俺のを根本まで深く入っているのが」
夏侯覇は夏侯淵にわざと聞いてくる。
夏侯覇は唇を噛み締める。
「こんなにも締め付けて気持ちいい?」
言うな、言わないでくれ。
聞きたくない。
「いい加減に認めたらどう?父さんは淫乱で、息子の肉棒を身体の中に入れてよがっていると…」
快楽によってすりきれていた理性がさらに途切れそうになる。
堕ちたら俺は戻れなくなる。
堕落する訳にもいかない。
心ではそう思っていても身体が言う事を聞かない。
自制心がそがれそうだ。
このままでは本当に息子の腕の中に堕ちてしまう。
仲権はずっと俺を思っていた。
ずっと好きだと言っていたのに俺は避けていた。
避けた結果が今にきたのだ。
血の繋がった息子に抱かれる禁忌に侵されているのに、それを忘れる程の快感が自分を支配している現実。
「仲権、仲権…ごめんな」
「父さん?」
「お前をこんな風にさせて…俺はお前が好きだ。だが、お前の気持ちから逃げていた」
「父さん…」
「だが、今なら言える。素直になれなくてすまん。俺は仲権を愛してるから…」
「本当か父さん?」
「ああ、嘘じゃない…」
「俺も父さんを愛してる…」
夏侯覇は夏侯淵の顎を掴むと口づける。
「んんっ…んっ」
ゆっくりと唇が離れると夏侯覇は夏侯淵の身体を抱きしめた。
「父さん、続きしていい…」
「ああ、構わん…仲権、動いて…もっと俺を抱いて…」
「父さん…!」
「仲権、お願いだ…」
夏侯淵からのおねだりに夏侯覇の最後の理性がプツリと、切れた。
夏侯覇は腰を掴んでいた手に力を加えて律動を始めた。
動き出した熱に夏侯淵は味わうかのように堪能する。
「あはっ…んあ、ああんっ、はっ、ひぃ…」
ゾクゾクと背筋を通り抜ける快感に夏侯淵はあられもない嬌声を挙げた。
夏侯覇の欲望が夏侯淵の良い場所を擦り上げていく度に夏侯淵からは甘い声が漏れていく、
「イイ、あっ、ああっ、いいっ!」
「そんなに気持ちいい?」
「ああ、気持ち…いい」
夏侯覇の問い掛けに夏侯淵は素直に答えた。
もっと、もっと欲しい。
もっと、仲権の熱を感じたい。
「もっと、俺の中に…頂戴」
「父さんやらしい、いいよ…」
夏侯覇は更に激しく腰を振る。
身体がぶつかり合う音が部屋に響く。
気持ちよくて堪らない。
こんなに淫らになって喘ぐ姿が見られるなら、もっと早く夏侯淵を抱いていればよかった。
夏侯覇はそう思った。
最奥に夏侯覇の陰茎が貫く度に夏侯淵の陰茎から先走りの体液が溢れ落ちていく。
夏侯淵が感じてくれている。
息子でもある俺を受け入れてくれる、こんな夢みたいな事が現実になっている。
「父さん、もっと俺を感じて…」
「…ああっ、はん…仲権」
夏侯覇はゆっくりと動きを止めた。
「何で…止めるんだよ」
「この体勢だと父さんの顔が見えないから…」
夏侯覇は陰茎を抜かないままの状態で夏侯淵の身体を俯せから仰向けにさせた。
「…っ」
夏侯淵になるべく負担にならないようにすんなり体勢ん変えた夏侯覇に夏侯淵は文句も言えなかった。
「これなら父さんの感じる顔も見れるからね」
「この変態っ!」
「その変態を好きなのは誰なのかな?」
「うっ…仲権の意地悪!」
ふくらっ面する夏侯淵に夏侯覇は優しく撫でた。
「父さんが可愛いからつい、意地悪したくもなるよ…」
夏侯覇の囁きに夏侯淵は満更ではなさそうにそっぽを向いた。
夏侯覇は夏侯淵の顎を掴むと口づけを落とした。
ゆっくりと唇が離れると夏侯覇は夏侯淵の両足を更に広げて腰を動かした。
「ふっ…ああっ!」
「やっぱり、父さんの顔を見てないと楽しくないよ…」
「っ、馬鹿野郎…」
感じた表情が夏侯覇の精力を更に高めさせる結果になる。
「ああっ、中で大きく…なってる!?」
「気持ちいいよ…父さん」
夏侯覇が動く度に夏侯淵の身体から汗が滴り落ちていく。
快楽に溺れていく夏侯淵に夏侯覇は夢中になる。
「俺も気持ちいい…」
腰をダイレクトに叩きつける度に夏侯淵の肉壁が陰茎を締め付けていく。
感じているのか夏侯淵は声を抑える事も忘れたかのようにただ喘ぐばかりであった。
そんな姿に夏侯覇は喜びもっと乱れた姿を見ていたいと思ってしまう。
夏侯淵は夏侯覇の背中に腕を回して更に密着させて放さないように腰に足を絡ませた。
「仲権…もっと、奥っ…突いてくれ」
その言葉に夏侯覇は夏侯淵の腰を浮かせると更に陰茎を蕾の中に沈ませた。
「ああ…凄いぃ…もっとぉ」
夏侯淵の腕に力が篭る。
夏侯覇の動きも更に早まっていく。
二人の限界が近くなっていく。
「父さん…父さん…」
「仲権…」
互いの名前を呼び合い絡み合う姿はまさに獣の交尾そのものであった。
グチョグチョと音を立てて陰茎が蕾の中に飲み込まれていく度に夏侯淵の蕾からは愛液がトロトロと滴り落ちる。
もう何も考えられない。
ただ快楽を求めるだけね二人。
互いの姿しかもう見えない。
「あ、ああ…はっ、ああ、んっ…ひああっ、はあ…あうっ」
「父さん…そんなに締め付けると保たない…はあ、うっ」
激しく揺さぶられて、体内を例えない快楽に侵食される。
「あっ、はああ…ひゃあん、やっ、もう、だめえ…」
「…くっ、俺も、もう…」
互いの限界を感じた夏侯覇は、夏侯淵の腰を強く掴み、更に強く腰を振って高みへと導いた。
夏侯淵も夏侯覇の背中に回していた腕に力を込めて必死にしがみつき、夏侯覇の陰茎を更に奥へと誘う。
「あ、あああ、はっ、んん、イイっ、ひぃあ、ああん、仲権…も、ぅ…イく…イっちまう」
「父さん…一緒に…っ」
夏侯覇が夏侯淵の最奥を強く貫くて夏侯淵は待ち兼ねた絶頂を迎えた。
「っああああっ!!」
「…っくう…出るっ!」
二人は同時に絶頂を迎えて夏侯覇は夏侯淵の最奥に大量の精液を注ぎ込んだ。
「くあ…熱…いっ」
夏侯淵は注がれる熱を感じながら絶頂の余韻に浸りながら意識を闇に落としていった。
気を失った夏侯淵に夏侯覇は優しく抱きしめた。
「父さん、愛してる…」
その身体を愛おしむように包み込むように夏侯覇は夏侯淵が目覚めるまでその身体を抱きしめたのであった。



ゆっくりと瞼を開けた夏侯淵は自分が夏侯覇との激しい情交で気を失った事に気づいた。
まだ身体の火照りが残っているから意識が無かったのは僅かな時間だろうが、随分と長く眠っていたように感じた。
隣を見ると夏侯覇が眠っている。
「おい、仲権…」
気怠い身体を起こして夏侯覇を起こす。
「うぅ…んっ、何、父さん?」
「風邪引くぞ、ちゃんと身体の上に掛けろ」
「うん、父さん…」
夏侯覇は夏侯淵に抱き着いた。
「父さんとこうしていた方が温かいや…」
「仲権…」
「好きだよ、来年も再来年もずっと一緒にいて欲しい」
「仲権、俺もだ…」
「愛してるよ父さん…」
夏侯覇は夏侯淵に口づけを重ねた。
夏侯淵も、その口づけを受け入れるとその身体を抱きしめたのであった。



終わり

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