暑い時の過ごし方



※リーマンパロ


夏侯淵は同僚の張コウとともに昼休みであった。
張コウとともに飲食店のランチを召し上がっていた時であった。

「部長、どうですか此処のランチは。美味しいでしょ」
「ああ、流石は張コウだな。美味しい所を良くしっているな」
「部長と食事を取るなら美味しい所と決めてましたから、事前に調べたんですよ…」
「そうなんだ。そう言ってくれると嬉しいぜ…」
夏侯淵の笑顔に張コウも嬉しくて思わず笑顔を浮かんだ。
飲食店を出ると照り付ける太陽。
気温が高い為か、暑くて汗がじわりとわいた。
「それにしても暑いな〜」
「異常気象で暑いのはわかりますが今日は暑すぎですね…」
二人は会社に向かって道路を歩く。
「そうだ、俺らのチームのメンバーの分のアイスとか買って分けようぜ」
「それはよい提案ですね…」
そうと決まれば二人はコンビニに行き、数人分のアイスを買っていく。
だが、夏侯淵はもう一つ多めにアイスを購入していた。
「急いで帰ろうぜ」
「はい…」
夏侯淵と張コウは会社に戻った。
オフィスルームに戻ると夏侯淵はチームメンバーにアイスを配る。
「部長、ありがとうございます」
それぞれがお礼を言う。
夏侯淵は笑顔で対応した後、夏侯淵はコンビニ袋を持って夏侯惇の元に向かった。
夏侯惇がいる秘書室に辿りつくと軽くノックすると夏侯惇が出迎えた。
「どうしたんだ淵?今は昼休み中だろ…」
「実は、暑いから惇兄…の為にアイス買ってきたから食べてくれよ」
「すまんな、わざわざ…」
夏侯淵は秘書室に入るとデスクの上にコンビニ袋を置いた。
「惇兄も昼休み中だろ?だったら食後に食べてくれ…」
「食事は既に終わっている」
「そうなんだ…」
「なら淵が食べさせてくれないか?」
「何をだ?」
「何って買ってきたアイスだ…わざわざ届けてきたんだから食べさせてくれるよな…」
夏侯惇の言葉に夏侯淵は恥ずかしくなって顔を赤く染めた。
「俺が食べさせないと駄目なのか?」
「たまにはよいだろ…」
「解ったよ…」
夏侯淵はコンビニ袋からカップアイスを取り出すとフタを取るとスプーンでアイスを掬っていくと夏侯惇に差し出す。
「はい、あ〜ん」
「あ〜ん…」
夏侯惇の開いた口に夏侯淵はスプーンを差し込むと夏侯惇はアイスを食べた。
「冷たくて美味いな…」
夏侯惇は久しぶりに感じた冷たくて甘い味覚にクスっと笑みが零れた。
「淵、もっとくれ…」
「惇兄…、もっとか。あ〜んして」
「あ〜ん…」
再びアイスを口内に差し出し食べさせる。
それを幾度か繰り返す。
「淵、アイス美味かったぞ…」
「子供じゃないのに…自分で食べればいいじゃないか」
夏侯淵は夏侯惇に文句を言うが夏侯惇は爽やかに無視する。
「淵…まだアイス残っているな」
「全部食べればいいじゃないか」
「なら俺が変わりに淵に食べさせてやる」
「えっ、いいよ…俺は」
「遠慮するな…」
夏侯惇はスプーンでアイスを掬って夏侯淵に差し出す。
差し出されるが夏侯淵は食べるのを躊躇していた。
「どうした、食べないと溶けるぞ…」
「う、うん…」
夏侯淵はスプーンを口に含みアイスを食べた。
(これって間接キスになるんじゃないかな?)
夏侯淵はそう思った。
「美味いだろ、もっと食べろ…」
「うん…」
夏侯淵は再び夏侯惇に差し出されたスプーンを口に含みアイスを味わった。
夏侯惇が持っていたカップアイスは残り僅かになっていた。
夏侯惇は最後の一口を自分が食べた。
そして夏侯惇は突然、夏侯淵に唇を重ねた。
「うっ、んっ、んん…」
突然の行為に夏侯淵は目を見開き驚く。
最後のアイスが二人の口内に溶けて拡がっていく。
互いの舌が絡みあい、吸い付いていく。
夏侯惇は夏侯淵とのキスを味わうとゆっくりと唇を離した。
「あっ、はあっ…あっ、惇兄、何をするんだ!」
「何って勿体ないから二人でアイスを味わう為にしたんだ…」
「だからってキスしなくても…」
夏侯淵は顔を真っ赤に染めた慌ててしまう。
「俺は久しぶりに淵とキス出来て嬉しかったぞ…」
「もう、惇兄のスケベ」
「スケベは酷いな…お前も満更じゃないのに」
「うっ、それは…」
「可愛いな、今日は仕事が早く終わったら一緒に帰ろううな」
「うん…」
夏侯惇の悪戯に夏侯淵は恥ずかしい思いはしたが決して嫌ではない自分がいる。
そしてアフターファイブは夏侯惇と共に過ごす事になったとさ。





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