友情から愛情へ



貴方は私の心を惹きよせる。
私は貴方が欲しくて欲しくて仕方ない。
内に秘めた欲を隠して紳士的に接すれば貴方は安心したような笑顔を浮かべて寄り添ってくる。
なんて無邪気で警戒心もない。
そんな貴方に私は惹かれたのかもしれない。
張遼に誘われて夏侯淵は張遼の部屋でお茶を飲んでいた。
「夏侯淵殿、私と一緒にいるのは楽しいですか?」
「ああ、楽しいぜ…もっと一緒に居たいと思うよ」
夏侯淵は張遼の問いに笑って答える。
「なら、もっと貴方の事を知りたいし、触れてみたいのです…」
「張遼…何を?」
夏侯淵の顎を掴んだ張遼はゆっくりと口づける。
「んっ、んんっ!?」
いきなり口づけをされた夏侯淵は張遼から離れようとするが張遼は夏侯淵の身体が逃げないように背中に腕を回していた。
張遼の舌が夏侯淵の咥内に侵入して夏侯淵の舌を絡ませる。
逃げる舌を追うように舌が更に絡ませ強く吸っていく。
「んっ、んん…んふっ」
張遼はゆっくりと唇が離れると夏侯淵は張遼の身体に寄り掛かる。
「張遼…何で?」
涙目で張遼を見上げる夏侯淵。
張遼は目尻に溜まる涙を指先で拭う。
「私は貴方が好きなんです。機嫌を悪くしたのならもうしません…」
張遼は遠慮がちに微笑むと夏侯淵から離れる。
温もりを失って夏侯淵は何故か寂しいと感じた。
「張遼…」
「何ですか夏侯淵殿?」
「たまにはお前から求めて来いよ。さっきは驚いたけど張遼からは初めてだったから…」
夏侯淵は顔を真っ赤にして呟く。
「だから、あの、その、俺を欲しがれよ!」
夏侯淵は勢い任せに呟く。
「夏侯淵殿…私を誘っておられるのか?何とも可愛らしい…」
「俺じゃ、色気も何もないけど張遼を想う気持ちはあるぞ」
「ふふ、それだけで私は充分に嬉しいですよ。後悔はしませぬか?」
張遼の問いに夏侯淵はしないと呟くと張遼に抱き着いた。
「本当に可愛いお人だ…」
張遼は夏侯淵を抱き上げて寝台へと運んだ。
顔を真っ赤にしながら張遼に寄り添う夏侯淵の額に口づけを落とした。
張遼は寝台に夏侯淵を横たわせる。
張遼は夏侯淵の身体に覆いかぶさる。
「本当によろしいのか?」
「張遼になら構わない…」
張遼が欲しいと夏侯淵は張遼の耳元で囁く。
「愛してます夏侯淵殿…」
「張遼、俺も張遼の事が好きだ…」
二人はゆっくりと口づけを交わす。
「んっ、んん、んふっ」
何度も繰り返される口づけに夏侯淵は酔いしれる。
好きな人に抱かれる事がこんなにも気持ちが良いなんて知らなかった。
張遼は夏侯淵の着衣を脱がしていく。
鍛えられた肉体が露になる。
「張遼…」
「優しくします、だから身を任せて下さい」
「ああ…」
張遼も服を脱いで、己の肌を夏侯淵の肌を重ねる。
張遼は夏侯淵の首筋や鎖骨に唇を押し付けて幾つも痕を残していく。
「あっ…ああ…んっ!」
夏侯淵は与えられる感覚に嬌声を挙げる。
張遼は夏侯淵の肌の温もりを確かめるように撫でる。
張遼の指先が夏侯淵の肌に触れる度に夏侯淵は甘い吐息を漏らす。
「張遼、んああっ…はっ」
「妙才殿、文遠と呼んで下さい…」
「…文遠」
「私は貴方と繋がりたい。心も身体も全てを」
「俺で良いのか、文遠…?」
「ええ…私は貴方に初めて会って一目惚れしたんです」
張遼は夏侯淵の身体にゆっくりと撫でる。
「文遠…俺、素直になれなくてなかなか気持ち言えなかったけど俺も文遠の事を愛してる…」
「妙才殿、やっと心が繋がった。嬉しいですぞ」
「俺も…」
「続きをしてもよろしいか?」
「うん…」
張遼は夏侯淵の了承を得ると行為を再開した。
張遼は夏侯淵の胸の頂きを舐めていく。
乳輪をなぞるように舐めしこりを強く吸う。
「ああ、やっ…んっ」
もう一つの頂きを指先で弄り押し潰すかのようにこね回す。
「ああ、文遠…あうっ!」
張遼は幾度となく夏侯淵の胸を愛撫し続けた。
「やあ、胸ばかり、嫌あっ…」
涙目になった瞳を張遼に向けて、次の行為を催促する。
肝心の場所に未だに触れていないからだ。
張遼の愛撫を受けた身体は敏感になり、夏侯淵の下穿きの上からでもわかる欲が硬さを保ちその存在を主張していた。
「文遠、お願い、触って…」
「もう、此処を硬くなされたのか?なんて可愛い」
夏侯淵の下穿きを解いていくと陰茎が頭を擡げ上げて外気に触れる。
そして先走りの体液を垂らして濡らしていた。
「夏侯淵殿…失礼する」
張遼は夏侯淵の陰茎を掴むと舌で竿の部分を舐め上げた。
「ひゃあっ!」
張遼は夏侯淵の陰茎を口に含むと亀頭全体を舐めた。
そして強く吸っていく。
竿を掴み扱きながら吸うとびくびくと震える。
「んん…もう、でる…」
夏侯淵は張遼の愛撫に耐えられなくなると張遼の咥内に吐精する。
「もう、イってしまったのですか?」
「あっ、文遠…」
「妙才殿、私はもう…我慢できません」
張遼は夏侯淵の身体を俯せにして尻を高く上げさせ固定させる。
そして張遼は夏侯淵の蕾に高ぶる陰茎を宛てるとゆっくりと挿入する。
「ひやあああっ!」
夏侯淵の蕾は傷つく事なく張遼の陰茎を飲み込んでいる。
「妙才殿…辛いのであれば抜きますぞ?」
「へ、平気…だから、動いて」
「わかった…」
張遼は夏侯淵の腰を掴むと律動を始めた。
グチグチと蕾を拡げながら陰茎が最奥まで挿入された。
中を激しく突き上げてくる陰茎に夏侯淵は翻弄されていく。
「あっ…ああ…はぁんっ」
張遼の陰茎が夏侯淵の前立腺を責めたてる。
「はっ、あん、文遠、いい、気持ち、いい…」
「良いのですか?」
「もっと、強く突いて…」
「ふふ、もっとですか…いいですよ」
文遠は夏侯淵の中を強く突いて夏侯淵の前立腺を責め続けた。
「ああ、あっ…はあ、んんっ」
「妙才殿、妙才殿…愛してます」
「やあ、あん、文遠…」
張遼は夏侯淵の背中に幾度となく口づけを落としては強く吸っていく。
「ああ、あっ…やっ…文遠っ!」
張遼は夏侯淵の陰茎を掴むと扱いていく。
「はああ、駄目っ、もっ、やああっ!」
張遼の愛撫に耐え切れず夏侯淵は絶頂を迎え、欲望を放った。
夏侯淵の秘肉を締め付けに耐え切れずに張遼も夏侯淵の中に欲望を放ったのであった。
注がれる熱を感じながら夏侯淵は寝台に身体を沈ませた。
「妙才殿…平気ですか?」
「ああ…、なあ文遠…」
「何ですか?」
「また、抱いてくれるだろ?」
「貴方が望むなら何度でも致します」
「そっか…」
張遼は一度陰茎を夏侯淵の蕾を引き抜いた。
「んああ…」
引き抜かれる感覚にも夏侯淵は敏感に反応する。
「妙才殿…私を試しておいでか?」
「試すとは人聞き悪いな…俺はずっと愛してくれるかなって思ったんだ」
「おやおや、私の愛を信じてないのですか?」
「なら、信じれるようにもう一度、抱いてくれるか?」
「ええ…貴方が満足するまで抱いてあげますよ」
「文遠…ならいっぱい頂戴、蕩けるような快楽を」
「ええ…」
二人はゆっくりと口づけを交わすと再びその身体を絡ませていったのであった。





prev next

 

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -