略奪愛 〜蜀編〜@



客将として招かれた夏侯淵は劉備が納める蜀の国に来ていた。
曹操との三ヶ月の間だけこの国に来たが言わば捕虜交換となんら変わらない。
夏侯淵は何故はあまり嬉しくはなかった。
魏の国に帰れるのは三ヶ月後、それまではこの国に滞在しなくてはならない。
「夏侯淵殿、そんなに堅くならなくても我等は貴方に危害を加えるつもりはありませぬ…」
「はぁ…」
(そりゃあ、そうだろうよ…折角、同盟にこぎつけたのに捕虜に手を出せばただではすまないだろうよ)
まあ、自分はともかく捕虜にされたあの男はどうなる事やら。
あの殿が手を出さない訳がないなんて保障はないだろう。
自分は言わば当て馬のような役割をされる羽目になったようなもの。
それでも芝居をしながら蜀の連中をごまかすしかない。
「劉備殿、何かすまねえけど、短い間だが世話になる…」
夏侯淵は劉備に挨拶を交わした。
「こちらこそ、よろしく。雲長…夏侯淵殿を客室に案内させろ」
「はっ…夏侯淵殿、どうぞ拙者と参ろうぞ」
「あっ、ああ…」
関羽の案内により夏侯淵は部屋へと案内された。
「此処ですぞ…」
「失礼するぜ、って、広いなぁ〜」
案内された客室は広く立派な装飾が施されていた。
部屋も寝台も申し訳ない程の大きさ。
質素な作りだと思っていたから予想外であった。
「夏侯淵殿、気に入ってくれたようですな…」
「ああ、自分の部屋よりも広いからびっくりしたよ」
感動している夏侯淵はまるで子供のようにはしゃいでいた。
そんな姿に関羽はクスッと笑う。
(ああ、翼徳に似ているな…)
今はいない末弟と夏侯淵を照らし合わすかのように見つめる。
はにかむような笑顔と気さくに話し掛けてくる所も似ている。
「…う、関羽殿、どうした、ぼーとして?」
夏侯淵が話し掛けていて関羽はやっと我に帰る。
「いや、すまん。少し考えてた事があって…」
「そうか、ずっとこっちを見てたから、何かしたかと思った」
クスッと笑う夏侯淵の笑顔が印象的に記憶に残る。
「長旅で疲れましたであろう、夕餉の時刻まで充分ある、休まれよ…」
「お言葉に甘えさせていただくぜ」
関羽は夏侯淵に軽くお辞儀をすると退室していった。
一人残された夏侯淵は寝台に近づくと勢いよく倒れ込む。
「ああ、息が詰まる…」
自分は一応は客将であり捕虜の身。
自由に外に出歩く事も出来ないのだろうな。
それでも暫くの間はこの国で過ごすのだ、今更力んでも何をする事もない。
とりあえずは関羽の言う通りに休むか。
夏侯淵は寝台の柔らかい感触に心地好さを感じながらゆっくりと眠りについた。



それから数刻が過ぎた頃に、関羽が夏侯淵の部屋へと訪れる。
部屋の扉を軽く叩くが返事がない。
不審に思った関羽は扉を開けると部屋へと入り夏侯淵の姿を捜す。
寝台を見ると軽く寝息を立てて眠る姿を見つけた。
関羽が側に来ても目覚める様子もない。
余程疲れているとみえる。
これが戦場であったら命を取られるかもしれないのに。
(誠に、良く眠っておられるな…)
武人でありながらも柔らかな寝顔を晒す姿が何故か可愛いと思ってしまった。
「夏侯淵殿、夏侯淵殿…起きられよ」
「う、う〜ん」
関羽は夏侯淵を起こそうと身体を揺さぶる。
やっとの事で夏侯淵の意識が覚醒した。
「あれ、関羽…殿、どうしたんだ?」
未だに眠り眼な目で自分を見つめてくる。
「夕餉の時刻になったので起こしにきた…」
「もう、そんな時間なのか。うわ、外が真っ暗だ!」
夏侯淵は関羽の言葉にやっと眠気が覚めたようで窓を見る。
外は見事な星空が広がっていた。
しかも関羽が起こしにくるまで寝てたなんてとんだ失態をしてしまった。
「すまん、急いで着替えるから待っててくれ…」
「あい、わかった…」
関羽はクスクスと笑いながら夏侯淵の様子を眺めた。
慌てながらも普段着に着替える夏侯淵の身体をじっくりと見つめる。
「あ、あのさ、あんまりこっち見るなよ…」
「いかがした?」
「は、恥ずかしいんだよ…向こう向いてろよ」
「男同士なのに何を恥ずかしい事があろうか」
「関羽殿は平気だろうけど俺は嫌なんだっ!」
顔を真っ赤にさせて呟く夏侯淵に関羽は仕方ないと背中を向けて着替えるのを待った。
関羽が背中を向けている間に夏侯淵は普段着に着替え終えた。
「すまん、終わったぞ…」
「そうか…」
関羽は振り向くと直ぐ側に夏侯淵が立っていた。
一つに纏めていた髪が下ろされ肩に掛かる。
「ほう、先程とは違った印象を受けますな…」
「そ、そうかな…?」
「ええ、兄者達も待っております。大広間に行きますぞ…」
「あっ、うん…」
関羽の側を離れないように夏侯淵も後に続くように廊下を歩いていった。
暫くして大広間に到着した二人は蜀の武将の面々に迎えられた。
「雲長…遅かったな」
「夏侯淵殿の支度に時間が掛かったので仕方ないですよ」
「す、すみません…」
夏侯淵は自分の為に遅れた事を詫びた。
「いや気にしないでくれ。なかなか来ないから心配しましたよ…」
劉備はやんわりと微笑む。
その笑顔に夏侯淵は何故か顔を赤く染めた。
「どうかしましたか?」
「いえ、何でもないです////」
夏侯淵は劉備に焦りながら笑顔をみせた。
劉備は立ち上がると夏侯淵を隣の席へと導く。
「さあ、こちらへどうぞ…」
「あっ、はい」
夏侯淵は言われるままに劉備の隣に座る。
劉備は酒が入った器を持ち一言、言い放つ。
「今宵は夏侯淵殿を迎えられた。我が国の客将として交流を深めて欲しい…」
劉備が杯を口に運び酒を飲んだ。
そして全員も劉備に続き酒を飲んだ。
劉備の一声で宴会が始まった。
夏侯淵は久しぶりに飲んだ酒で喉の乾きを潤す。
「美味いですね…それに料理も美味しいです」
「それはよかった遠慮なく食べて飲んでくれたまえ…」
「はい…」
劉備の心遣いが嬉しかった。
「夏侯淵殿、拙者が酒を注いであげまする…」
「あ、関羽殿…」
「さあ…遠慮するな」
「あっ、すまない…関羽殿」
夏侯淵は関羽に杯を差し出すと関羽は酒を注いだ。
注がれた酒をゆっくりと味わうかのように飲み干した。
「…美味しい」
「それはよかった、遠慮なく飲んで下され…」
にこにこと笑う関羽に夏侯淵は気を許したかのように笑顔を浮かべた。
側にいた劉備と関羽はその笑顔に心惹かれるものを感じた。
「我等にも酒を注がせて下され」
黄忠やホウ統が夏侯淵に酒を注ぎにくる。
夏侯淵は嫌な顔をする事もなく酒を飲み交わしていく。
楽しい会話で夏侯淵はすっかりと蜀の武人達と仲良くなり意気投合するまでとなった。
酒の力は恐ろしいものだ。
劉備と関羽は隣にいる夏侯淵の様子を見ながら何か会話を交わしていたが夏侯淵にはその会話は耳には届かない。
「もう、これ以上は飲めないから勘弁な…」
「何じゃ、これから本番なのにつまらないのお…」
夏侯淵は黄忠に制止の声を掛けた。
さすがに酔っている黄忠はつまらなそうな顔をする。
「また今度付き合うから…」
「約束じゃぞ…」
「ああ、約束するよ…」
流石に飲み過ぎると身体に良くない。
未だに身体の疲れも取れてないのもある。
「劉備殿、俺は此処でお開きにします。湯殿をお借りできますでしょうか?」
夏侯淵は劉備に話し掛ける。
「もう、よろしいのか?」
「ええ、それに汗を流したいんだ…」
夏侯淵がそう言うと劉備は微笑む。
「ああ、気が利かなくてすみませぬな、雲長…」
「どうされました兄者?」
「夏侯淵殿が湯殿に行きたいらしい。お前が案内してさしあげろ…」
「御意、では参りましょうか。夏侯淵殿…」
「あ、はい…」
二人は宴会が続いている大広間を出て行った。
関羽の案内により夏侯淵は湯殿へと向かう。
月明かりが照らす廊下を二人はゆっくりと歩いていく。
「すまないな、無理して案内させてるようで…」
「何故そう思うのですか?」
「ん〜、この国の人達はいい人で安心するけど自分はこの国の人間じゃないから、遠慮しちまうんだ…」
「何故、遠慮するのです?暫くの間はこの国に滞在するのですよ。遠慮等無用ですぞ…」
「そうなんだけど、馴染めるのに時間が掛かりそうだ」
それに自分は曹操の目的の為にこの国に来たようなものだ。
張飛が魏に連れて行くのが目的。
それが適った今は自分は彼等を騙さなくてはならない。
優しく接してくれる彼等に悪い気がして胸がチクリと痛んだ。
「時間はたっぷりあります。これから交流を深めればいい、焦らずとも良いのです…」
「あ、ありがとう関羽殿。そう言ってくれると安心します…」
関羽は廊下を曲がった奥にある部屋に辿りついた。
「此処が湯殿です…」
関羽は扉を開けて中に入ると夏侯淵も入っていく。
「此処が脱衣所だ。あの奥が湯殿です、何か解らない事があれば呼んで下され。拙者は外で待っております故…」
関羽は一通り説明すると湯殿を出て行っく、すると突然、夏侯淵が関羽の着物の端を掴んできた。
「待ってくれ…」
呼び止められた関羽は夏侯淵の方へと振り向く。
「どうされましたか?」
「あ、あの関羽殿が良ければ一緒に汗を流さないか?」
突然の夏侯淵の誘いの言葉に関羽は驚きを隠せない。
「拙者と?まあ、構わないですけど…」
「すまない。一人だとなんか不安で仕方ないんだ…」
上目使いで見上げてくる夏侯淵。
関羽の着物を握りしめる拳が微かに震えていた。
関羽はその事に気づいたが、敢えてその事には気づかない振りをした。
「では夏侯淵殿、拙者と共に汗を流しましょうぞ…」
「ああ…」
二人は脱衣所で一糸纏わぬ姿になると腰に布を巻いて湯殿に入った。
「意外と広いんだな…」
「まあ、拙者が入って脚を伸ばしても余裕な大きさですしね」
「ふーん、まあいいや。さて身体を綺麗にしないとな…」
夏侯淵は関羽から少し離れた所に腰掛けて湯を頭から被る。
「はぁ〜、気持ちいいなぁ」
「そんなにはしゃいで、まるで子供のようですぞ…」
「だって久しぶりに身体洗うんだ気持ちいいんだよ…」
夏侯淵は魏の国から蜀の国に赴く為の数日は身体を洗う環境はなかった。
それは仕方ない事だ。
関羽も自分の身体を洗い始めた。
「関羽殿って、何でそんなに髭を伸ばしているんだ…まあ天帝からは美髯公と呼ばれるのはわかるけど」
「まあ、髭を伸ばす理由は威厳を保つ為に伸ばしてたのだかな…伸ばし続ける理由は云えぬ」
「ふ〜ん、まあ似合うし、格好いいよな。俺も髭は伸ばしてるが所詮は無精髭に近いかも…」
「そんな事はありませんぞ。夏侯淵殿も立派な髭をお持ちではありませぬか…」
「そっかな?」
「ええ…」
二人はにこやかに笑った。
此処まで楽しく会話したのは久しぶりなような気がした。
関羽は長い髪を後ろで一つに纏めるように紐で縛る。
夏侯淵はその様子をじっと見ていた。
関羽って髪を上げると凄く色っぽく見える。
不思議だ…男なのに。
関羽はゆっくりと湯舟に身体を浸かる。
夏侯淵も後を追うように湯舟に浸かった。
二人は向かい合う形で湯舟に浸かりゆっくりと肩まで温め、落ち着いた雰囲気が続いた。
「…こうして誰かと一緒に入るのは久しぶりだな」
「そうなのか?」
関羽が何気ない会話をする。
夏侯淵はすぐさまに反応を示した。
「何かと忙しい故、兄者達とは稀に一緒に入るぐらいだ」
「ふ〜ん、俺達の国とは大違いだな。必ず誰かと入浴するんだよ。時間帯の影響かも知れないけど…」
「向こうは大所帯ですからな」
関羽はクスッと笑う。
「殿が良い人材があれば欲しがる傾向があるから仕方ないけど…関羽殿も一度は殿に引き抜きの話はあったんだよな?」
「ええ、でも断りました」
「断って正解だって…」
夏侯淵も呆れた表情で呟く。
そんな会話をしていたら扉が開く音がして入口に目線がいる。
「何だ、一緒に入っていたのか?」
「あっ、兄者っ!?」
「劉備殿…もう宴会は終わったのですか?」
「ああ、二人ともゆっくりしてたまえ、宴会はお開きになった。皆が酔い潰れてしまったから仕方ないが、主賓が居ない以上続ける必要もないぞ…」
「す、すみません…」
夏侯淵は自分の事を云われて直ぐに謝る。
何かと直ぐに反省する態度と可愛い仕種が今は居ない義弟を連想する。
「気にしないで下さい…」
「あの、折角だからお背中ぐらいは流させて下さい」
「おや、良いのかい?」
「俺で良ければ…」
「じゃあ、頼むよ…」
劉備はやんわりと笑う。
その笑顔につられて夏侯淵も笑顔を浮かべ湯舟から立ち上がると出て行く。
劉備の身体を洗う手伝いをする夏侯淵。
慣れた手つきで劉備の背中を洗う。
「夏侯淵殿は随分と身体を洗うのが上手いですな…」
「ん、ああ…惇兄や仁兄達の背中を良く洗ってやってたからな」
「なるほどな…だからか」
劉備は納得する。
「さあ、後は湯で洗い流すだけですよ…」
湯が入った桶を持って劉備の背中に湯を流した。
その温かい湯が心地好い。
「劉備殿、綺麗になりましたよ」
夏侯淵は劉備の顔を覗き込むように見つめてくる。
「ああ、ありがとう…礼を云わねばならぬな」
「礼なんていりませよ。劉備殿、こちらこそ世話になる身なんですから」
「世話になるのだから私からのお礼をあげよう…」
劉備は唇の端を釣り上げながら突然、口付けてきた。
「劉っ…ん、んん〜っ!」
突然の行為に夏侯淵は目を見開き驚く。
だが、乱暴に抵抗出来ない。
相手が劉備だったからであろう。
蜀の主である劉備に何かしたら自分の身が危険になるからであった。
口内に舌が侵入し、歯列を舐めながら逃げる舌を絡めていく。
「んっ…ふっ…んう…っ」
夏侯淵は劉備の口付けに酔いしれる。
長い口付けが終わると夏侯淵は身体を支えきれずに劉備に寄り掛かる形で荒々しい呼吸を繰り返す。
「夏侯淵殿…」
背後から関羽が呼ぶ声がする。
だがそれは近くから聞こえてくる。
夏侯淵が背後を見入ると関羽が身体を抱き寄せてくる。
「なっ、関羽…殿?」
「我等の世話になるのならそれなりの報酬は頂きますぞ…」
「な、に…ひゃっ…あっ!」
耳元で囁かれて息を吹き掛けられると夏侯淵の身体がビクンと跳ねる。
「義弟の変わりとして抱かせてもらおうか…」
「劉備殿、やっ、止めてっ、嫌だっ!」
背後から関羽が身体を押さえられて抵抗する事も出来ない。
関羽がしっかりと両腕を掴んでいる為か劉備を退かす事も出来ない。
劉備は夏侯淵の首筋、鎖骨に舌で舐めながら強く吸っていく。
「やっ…ふぁっ、やあっ!」
「ふふ、良い声で泣く。もっと聞きたくなる…」
「ええ…、余程抱かれ慣れているか、敏感なのか…知りたい処ですな」
夏侯淵の反応に劉備と関羽は興味を示した。
劉備の指先が胸元を撫でていく。
ゆっくりと撫で回していくと胸の頂きを指先でこね回すようにいじっていく。
「んあっ…やっ、止めっ…あっ」
触れて弄られるだけで夏侯淵は甘い吐息を漏らす。
気をよくした劉備は更に胸の頂きを弄る。
時折、摘んでは引っ張り、捻ったり、指先で弾いたりを繰り返す。
「ふぅ…んっ、やっ、ああっ!」
劉備はもう一つの胸の頂きを口に含むと舌で転がすように舐めていく。
「やああっ、劉備、殿、止めっ…」
「止めませんよ、もっと貴方の乱れる姿を見せて下さい」
「ああんっ!」
劉備は夏侯淵の胸の頂きを軽く噛んだ。
その痛みに夏侯淵は声を挙げる。
「本当に感じ易い身体をしているな…拙者にも弄らせても構わぬか兄者?」
「ああ、雲長…好きなだけ弄ればいい」
劉備の言葉に関羽は夏侯淵の身体をまさぐり始めた。
「や、止めっ…関羽…ああっ!」
背後から胸を弄られる。
夏侯淵は二人から執拗に胸を弄られ嬲られる。
荒々しい呼吸を繰り返し口からはひっきりなしに嬌声を挙げていく。
「ゆ、許して…あっ、ああ…」
劉備がゆっくりと夏侯淵の股間に触れた。
腰に巻かれた布越しに触れる掌。
「夏侯淵殿は淫乱だな…胸を弄っただけで此処を高ぶらせて」
「やっ、触るな…っ、んんっ!」
布越しに陰茎を掴まれて痺れるような快感が走る。
劉備は夏侯淵の陰茎を扱いていく。
「あっ…やっ、はあんっ、ひぃっ!」
夏侯淵は強い快楽に耐えられずに、涙を流す。
「気持ち良いのだな…もっと唏いて声を聴かせてくれ」
関羽が耳元で囁く。
二人に与えられる快楽に夏侯淵の理性は消えうせていく。
クチュクチュと濡れた卑猥な音が湯殿に響いていく。
夏侯淵はその音を聞きたくなくて耳を塞ぎたいがそれさえも出来ない。
劉備が夏侯淵の腰に巻かれていた布を取り外ずした。
夏侯淵の高ぶった陰茎が露にになった。
「ふふ…こんなに濡らしていやらしい…」「そんなに気持ち良かったのか?」
関羽は更に夏侯淵の身体を自分の方に寄せる。
「やっ、関羽殿の…当たってる」
夏侯淵の尻に当たる硬いものに驚き関羽を見る。
「夏侯淵殿がいやらしい痴態を見て興奮したのですぞ…」
「い、言うな…っ!」
「本当に抱かれ慣れているようだな。一体誰にこんな身体にされたのかな?」
「………っ」
劉備は夏侯淵に聞いてくるが夏侯淵は答えない。
「言わないと後が辛いですぞ…」
「やっ、嫌だ、もう許し…助けて、惇兄っ!」
夏侯惇の名前を呼び助けを請う。
「成る程な、貴殿をこんな身体にしたのは夏侯惇殿か…」
背後から関羽が呟く。
その言葉に夏侯淵はビクンと反応する。
二人は夏侯淵の反応を見るなり満足する。
「成る程、あの男は従弟である貴方を抱いて喜んでいるのか…」
「ち、違う。惇兄はこんな事しない!」
夏侯淵は必死に否定する。
だが、それは嘘だと劉備と関羽は見抜いていた。
「従兄を護ろうと必死ですな。その優しさが裏目にでましたぞ…」
「男に抱かれなれた身体だ。どんなに虚勢を張ろうとも身体は正直だ…」
劉備はゆっくりと夏侯淵の陰茎に指先で撫でる。
「ひゃんっ!」
「もっと乱れてもらおうか…」
「やっ、止めっ、嫌だっ!」
劉備は顔を屈めると夏侯淵の陰茎を掴み口に含み舐め始めた。
「あああっ、やっ、口、離せっ!」
亀頭を舌で舐められ強く吸われる。
扱きながら全体を舐められる感覚に夏侯淵は嬌声を挙げる。
竿の部分と袋の部分も舐められる。
劉備の巧な舌技に夏侯淵の身体は敏感に反応を返す。
関羽はその間に胸の頂きを指先で弄る。
「ああっ、はっ、止め…やんっ」
「気持ち良いのだろ?素直に喜べばいい…淫乱なお主には調度良かろう」
「嫌あ…関、羽、許し…ああっ!」
抵抗する声を挙げると乳首に爪を立てられる。
「ふふ、痛みも快感として感じる身体だな、更に此処が育っているぞ…」
劉備は夏侯淵の陰茎から口を離し指先で先端を弄る。
更に質量を増した夏侯淵の陰茎は先走りの体液を流しびくびくと震えていた。
「劉備…殿、願、い…」
「何だい?ちゃんと言わないと解らないぞ」
「イかせて、下さい。お願いします…」
「良い子だ…安心しろちゃんとイかせてあげるから」
劉備は口の端を釣り上げながら笑みを浮かべた。
その笑顔が何故か怖いと感じた。
劉備は再び夏侯淵の陰茎を口に含むと舐めていく。
それと同時に陰茎を激しく扱かれた。
「ふぁっ…あっ、あん!」
クチュクチュと濡れた音が響き渡る。
劉備の舌の動きが激しくなり夏侯淵を絶頂へと導く。
亀頭を強く吸われると夏侯淵は耐えられなくなる。
「も、駄目っ、んあああっ!!」
夏侯淵は絶頂を迎え劉備の口内に欲望を 放った。
力が抜けてぐったりと関羽に身体を預ける。
荒々しい呼吸を繰り返す夏侯淵は涙目で劉備を見つめた。
「ふふ…御馳走様でした。かなり濃いのですが抜いてなかったのか?」
「あんた達、には、関係ないだろ…」
荒い呼吸の最中に言葉を紡ぐ。
本当にその淫らな姿に欲望を煽る事を知らないのか、夏侯淵を更に欲しくなった。
「最初は…義弟の変わりと思ったが、貴方はそれ以上だよ」
劉備は夏侯淵に口付ける。
「んっ、んう…!」
夏侯淵は必死に抵抗しようと劉備の唇を噛んだ。
「くっ…!」
「兄者っ、大丈夫ですか?」
唇を噛み付かれた劉備に関羽が心配そうに声を掛ける。
「ああ、平気だ。やってくれますね…だが、その抵抗がいつまで続くか楽しみだ…」
劉備は目付きが変わり夏侯淵の顎を掴み呟く。
その笑顔は夏侯淵の恐怖心を高ぶらせた。
「今度は拙者達をイかせる番だ。せいぜい楽しませて頂く…」
関羽が夏侯淵の身体を俯せに押し倒した。
劉備は抵抗出来ぬように両腕を押さえつけた。
「やっ、嫌だっ、止めてくれっ!」
夏侯淵の尻を掴むと広げると、隠され蕾が露になる。
まだ先走りの体液に濡れてはいたが、入口は硬く閉ざされていた。

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