頑張っているキミが好き (1/4)


今日も散々な日だった。

ここのところ仕事が上手くいかない。
すごく初歩的なミスを繰り返し、毎日毎日上司に怒られる。
気を付けているつもりでもまた別のミスをしてしまい、気が付けば私がしていないミスも私のせいになっている。
誰かが私に上手いこと押し付けているのだろうが、誰も私がしたことだと疑わない。
だんだん仕事場に行くのが怖くなってくるが、休むわけにもいかない。
いくら泣きたくなっても人前で泣くなんてありえないし、帰ってきても疲れ果てているのですぐに眠ってしまう。
そして、慰めてくれる人は今家にはいない。

ずっとそんな調子で、いい加減限界を超えそうだった。
一人で歩く駅から家までの帰り道、私は涙をこらえるのに必死だった。
もうすぐ家に着く、着いたら好きなだけ泣いていいんだからそれまでこらえろと自分に言い聞かせながら。

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