愛故に (1/5)


今日は日曜日。
久しぶりにバイトも何の予定もない休みの日だから目覚まし時計を設定せずに寝た。
やけに外が明るいなと思って目を覚まし、カーテンを開けるとすでに太陽は空高く昇っていた。
そのままぼんやり時計を見ると時刻は12時を回っていた。

「さすがに寝すぎたぜよ」
あくびをしながらキッチンに行き、冷蔵庫の中を物色すると見事にほとんど食べる物がない。
ここのところ忙しく、外食かコンビニ弁当で済ませていたため、そういえばしばらく家で食事を作った記憶がない。
「今から材料買いに行くのもめんどくさいしのぅ…」
一日くらい食事を抜いても構わないだろう。
元々俺は男にしては(うっかりしたら女よりも)食が細いし、食事を抜くことに抵抗がない。
(その上偏食なので、いつも幸村達に小言を言われる。)

そういう結論に至ったとき、ドアのチャイムが鳴り響いた。

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