例外は認めない (2/2)


「うん…つまるところさ白石くん」
「何やねんもったいぶらずに早よ言いや」
「せっかちやな今から言うわちょっと黙っといてくれる」

しばらくの沈黙の後、彼女はこう言った。

「…誰か、好きな人もおらへんの」
「好きな人やったらおるで」
「えっ、誰?告白は?せえへんの?」
「…したいのは山々やけど言っても普通に流されそうな子が相手やからな」
「そんな子おるんかなぁ?白石くんがその顔で迫ったらどんな女の子も例外なく一発で落ちるんちゃう?」
「へぇ…言うたな?」

どんな女の子も例外なく、か。
それはもちろん君も入ってるよな?

「俺が好きなんは君やで、由起奈ちゃん」
「は…?」
「さ、早よ俺に落ちや、」


例外は認めない
(とっくに落ちとるわ)
(そう彼女が返事をするまであと数秒)



130211

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