頑張っているキミが好き (3/4)


「…おかえり、国光」
ひとしきり泣いて、落ち着くことのできた私はようやく3ヵ月ぶりに帰ってきた国光に言うことができた。
国光もただいまといつもより少し嬉しそうに返してくれた。

私がこうして泣き出すのは珍しくない。
その度に国光はどうした?と訊くことはしないのだ。
私の気が済むまで抱き締めて頭を撫でてくれ、泣かせてくれる。
そして、私が話したければ話を聞いてくれるし、話したくなければ泣いていた理由には触れないでいてくれる。

今日の私は話したい気分だった。

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