才女と野獣 (4/5)


翌日の日曜日は最初に社会の出そうなところを絞って家で覚えてもらうことにし、午前中に数学を片付けた。
午後は丸々国語の対策に充てることになった。
やはり火神の国語の苦手さはすさまじく、他の教科のようには進まなかったが、由起奈、リコ、さらに黒子まで投入して3人がかりで何とか教え込み、とりあえず欠点はギリギリ免れるだろう、というレベルまで持っていくことができた。

「これで終わり、あとは運次第かな」
「大丈夫ですよ、いざというときは緑間くん特製のコロコロ鉛筆があります」
「本当に由起奈ありがとうね〜、コイツ勉強はこんなんでもウチの主戦力なのよ、もし補習になんて呼び出されたら…」
「大丈夫すよ…たぶん」
「あんた由起奈にまで世話になってるんだから絶対半分より上に入りなさいよ!」

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